生え際後退は勘違い?!見分け方や原因、対策、薄毛を改善する最新の治療法も解説

見分け方や原因、対策、
薄毛を改善する最新の治療法も解説
『生え際が後退している?勘違い?』
『生え際後退の見分け方は?治療法は?』
生え際の後退が気になっていても、勘違いかもしれないとお悩みの方も多いです。薄毛は徐々に進行していくため、自分では気づきにくく、対策や治療が遅れてしまう場合もあります。生え際の後退は勘違いなのでしょうか?どうすれば薄毛かどうかを見分けられるのでしょうか?
そこで今回は、薄毛治療協会が生え際後退の見分け方や原因について解説します。
この記事を読めば、生え際の薄毛を改善する最新の治療法もわかります。
生え際後退は勘違い?薄毛の見分け方は?

生え際が後退していると感じていても、実は勘違いかもしれません。まずは生え際が薄毛かどうかを見分けていきましょう。簡単な見分け方は以下の通りです。
- 10代の頃の写真と見比べる
- おでこの一番上のしわと生え際の距離を測る
- 1日の抜け毛の本数を数える
- 抜け毛の状態を確認する
- 生え際の毛髪の状態を確認する
それぞれを解説します。
10代の頃の写真と見比べる
1つ目の生え際後退の見分け方は、10代の頃の写真と見比べることです。
10代の頃の自分の写真と現在の生え際の様子を見比べてみましょう。見比べるポイントは以下の通りです。
- 前髪のボリューム感
- 生え際の位置
- おでこの透け具合
10代の頃と比べて、前髪のボリューム感に変化がある場合は、生え際の後退が始まっている可能性があります。生え際の位置に変化がないか、顔とおでこの長さの比率を写真と比較してみるのも良いでしょう。
また、前髪から見えているおでこの透け具合も確認してみてください。10代の頃と比べて、おでこが透けて見えているようであれば、生え際後退の可能性が高いです。
10代の頃の写真と見比べることで、生え際の変化を客観的に捉えることができます。早めに生え際後退のサインに気付ければ、より効果的な対策や治療が可能となります。生え際後退が勘違いかどうか分からない方は、早めに現状を正しく認識しておきましょう。
なお、生え際の後退が起きていたとしても、薄毛専門のクリニックで適切な治療を行えば、薄毛は効果的な改善が期待できます。生え際が後退している場合でも、焦らずにまずは薄毛専門のクリニックへご相談ください。
おでこの一番上のしわと生え際の距離を測る

2つ目の生え際後退の見分け方は、おでこの一番上のしわと生え際の距離を測ることです。
おでこの一番上のしわと生え際の位置を指で測ってみましょう。おでこの一番上のしわと生え際の位置が、指2本分以上離れている場合、生え際の後退が起きている可能性があります。また、生え際のラインよりも剃り込み部分が後退し、M字型になっている場合も、薄毛が進行しているサインとなります。
生え際の後退が見られる場合でも、早めに対策や治療を始めれば、薄毛は効果的な改善が期待できます。生え際後退が勘違いではないと感じられたら、早めに薄毛専門のクリニックへご相談ください。
1日の抜け毛の本数を数える
3つ目の生え際後退の見分け方は、1日の抜け毛の本数を数えることです。
毛髪は脱毛と再生を繰り返していますので、1日に50~100本程度の抜け毛は正常な範囲といえます。しかし、1日の抜け毛の本数が100本を大きく上回る場合は、異常な抜け毛が起きている可能性があります。
洗面所や脱衣所、お風呂場、枕元などに落ちている抜け毛をざっと数えてみましょう。軽く100本を超えている場合は、異常な量の抜け毛と考えられます。
抜け毛の本数が多いということは、進行性の脱毛症を発症している可能性が考えられます。薄毛を改善したい場合は、早めに薄毛専門のクリニックへご相談ください。
抜け毛の状態を確認する

4つ目の生え際後退の見分け方は、抜け毛の状態を確認することです。
生え際の後退が気になる場合は、抜け毛の状態を確認してみましょう。抜け毛の中に細く短いものが多く含まれるなら、進行性の脱毛症を発症しているサインとなります。進行性の脱毛症は、毛髪のライフサイクルを短縮化し、太く長い状態に成長する前に毛髪が抜け落ちるという症状を引き起こします。
また、異常な抜け毛の特徴として、根元の白い膨らみが見られないということもあります。どちらの先端も尖っていて、どちらが根元なのかがわからない場合は、生え際の後退がすでに始まっている可能性が高いです。
生え際の毛髪の状態を確認する
5つ目の生え際後退の見分け方は、生え際の毛髪の状態を確認することです。
生え際の毛髪の状態を確認してみましょう。ふわふわとして弱々しく、触った感じがスカスカしていて毛髪のハリやコシが感じられない場合、生え際の後退が始まっている可能性があります。
進行性の脱毛症を発症すると、毛髪のライフサイクルが短縮化されますので、太く長い状態にまで成長する毛髪が減り、細く短い状態の毛髪が増えていきます。生え際の手触りも軽くなり、前髪が手ぐしで整いづらくなっている場合は要注意です。
進行性の脱毛症は、自然に治癒したり、途中で薄毛の進行が止まったりすることはありません。時間の経過とともに生え際の後退が進行していき、徐々に薄毛の範囲が拡大していきます。そのため、生え際の後退を改善したい場合は、早めにクリニック治療に切り替えることをおすすめします。
次に、生え際後退の原因について詳しく解説していきます。
生え際後退の原因

生え際後退の原因には、さまざまなものが考えられます。主な原因は以下の5つです。
- AGA(男性型脱毛症)
- 牽引性脱毛症
- 加齢やホルモンバランスの乱れ
- 生活習慣の乱れ
- ストレス
それぞれを解説します。
AGA(男性型脱毛症)

1つ目の生え際後退の原因は、AGA(男性型脱毛症)です。
AGAは、日本人男性の3人に1人が発症する進行性の脱毛症です。日本人男性の薄毛の原因の9割以上はAGAであるため、生え際が後退している男性はAGAを発症している可能性が高いといえます。また、AGAは中高年男性特有のものではなく、若い方でも発症する可能性があります。
日本皮膚科学会がまとめたガイドラインによれば、AGAを発症する確率は20代で10%、30代で20%、40代で30%となっており、若い世代の方でもAGAを発症する可能性があるため注意が必要です。ただし、AGAは治療法が確立されているため、早期に治療を始めれば効果的な改善が期待できます。AGAを発症しても諦める必要はありません。AGAが疑われる場合は、早めに薄毛専門のクリニックへご相談ください。
生え際の後退はAGAの大きな特徴
生え際の後退はAGAの大きな特徴です。AGAで生え際の後退が起こる理由は、頭皮に存在する酵素5αリダクターゼにあります。
AGAは、男性ホルモンの一種であるテストステロンが、5αリダクターゼの影響を受けて、DHT(ジヒドロテストステロン)に変換されることが原因です。DHTが毛根の細胞に存在する男性ホルモンレセプターと結合することで、発毛抑制成分であるTGF-β1が産生され、毛髪のライフサイクルが短縮化されます。
5αリダクターゼにはⅠ型とⅡ型がありますが、特にAGAに影響を与えているのはⅡ型です。5αリダクターゼⅡ型は、前頭部や頭頂部の頭皮に多く存在する酵素です。そのため、AGAになると5αリダクターゼⅡ型の影響が強く出る生え際やつむじのあたりから薄毛が進行し始めます。
生え際の後退はAGA治療で改善できる
AGAは治療によって改善が期待できる脱毛症です。AGAの治療法は確立されているため、生え際の後退が起きていても諦める必要はありません。薄毛専門のクリニックなら、薬によってAGAの進行を抑えつつ発毛を促したり、AGAになりにくい自分の毛髪を移植することで生え際を改善したりすることができます。
ただし、AGAは進行性の脱毛症であるため、治療が遅くなると効果的な改善が難しくなるケースが考えられます。そのため、生え際の後退が気になる方は、お早めに薄毛専門のクリニックまでご相談ください。
牽引性脱毛症

2つ目の生え際後退の原因は、牽引性脱毛症です。
牽引性脱毛症とは、髪を長期間にわたって引っ張り過ぎることで頭皮や毛髪がダメージを受け、抜け毛が増える症状です。ポニーテールやおだんご、ヘアゴムなどで生え際を強く引っ張ったり、分け目を常に同じ位置に固定していたりすることで、牽引性脱毛症になる場合があります。
きつい帽子やカチューシャなどで頭皮を圧迫しがちな場合も要注意です。頭皮の血行を悪化させないためにも、できるだけナチュラルなヘアスタイルを楽しむようにしましょう。分け目をつける場合は、できるだけ位置をこまめに変えましょう。
髪型を変えても生え際の後退が改善しない場合は、毛根がダメージを受けて死滅している可能性があります。この場合、薬による改善は効果を発揮できません。毛根の細胞が死滅している場合は、自毛植毛が唯一の治療法となります。
加齢やホルモンバランスの乱れ
3つ目の生え際後退の原因は、加齢やホルモンバランスの乱れです。
加齢によって老化が進むと、毛髪を再生する力が衰えたり、毛根の細胞が寿命を迎えたりして抜け毛が増える原因になります。女性の場合は、出産や更年期、閉経によって女性ホルモンが急激に減少してホルモンバランスが乱れ、抜け毛が増える場合もあります。
加齢や更年期を食い止めることはできませんが、できるだけホルモンバランスを乱さないよう、生活習慣の改善やストレスの発散に取り組むことが大切です。また、喫煙や飲酒の習慣は老化を早める原因になりますので、できるだけ控えることをおすすめします。
生活習慣の乱れ

4つ目の生え際後退の原因は、生活習慣の乱れです。
食事、睡眠、運動といった生活習慣が乱れると、毛髪は抜けやすくなるため注意が必要です。食事の習慣が乱れると、毛髪の成長や健康維持に必要な栄養が不足します。栄養バランスが偏りがちになると、皮脂が過剰に分泌されて頭皮環境が悪化する原因にもなっていきます。
寝不足はストレスの蓄積や成長ホルモンの分泌低下、自律神経のバランスの乱れなどを引き起こし、抜け毛が増える原因になります。慢性的な運動不足も、頭皮の血流悪化やストレスの蓄積、成長ホルモンの分泌低下の原因となり、抜け毛が増える可能性を高めます。
健全な生活習慣は、毛髪の成長や健康維持だけでなく、心身のバランスを整えるためにも欠かせません。食生活の改善や睡眠不足、運動不足の解消に取り組んでいきましょう。
ストレス
5つ目の生え際後退の原因は、ストレスです。
慢性的なストレスは、頭皮環境を悪化させたり、自律神経のバランスを崩したりする原因になるため、薄毛になる可能性を高めます。また、ストレスによって睡眠不足や頭皮の血流低下も引き起こされるため、生え際が後退する原因になります。
生え際の後退が気になる場合は、積極的にストレス発散に取り組んでいきましょう。ストレス発散は、毛髪の健康を維持するだけでなく、心身を健全に保つためにも大切な取り組みです。ストレスを積極的に発散して、生え際の後退を改善していきましょう。
ヘアスタイルの変更や生活習慣の改善、ストレス発散に取り組んでも生え際の後退が改善しない場合は、早めにクリニック治療に切り替えることをおすすめします。
次に、生え際の後退を改善するクリニックの治療法をご紹介します。
生え際の後退を改善する3つの治療法

生え際の後退を改善する主な治療法は以下の3つです。
- 内服薬治療
- 外用薬治療
- 自毛植毛
それぞれを解説します。
内服薬治療

生え際の後退を改善する1つ目の治療法は、内服薬治療です。
男性向けの内服薬には、フィナステリドとデュタステリドがあります。女性向けの内服薬には、パントガールがあります。
フィナステリドとデュタステリドの効果は、AGAの進行を抑えることです。5αリダクターゼに作用し、テストステロンがDHTに変換されるのを阻害することで、AGAによる薄毛や抜け毛を効果的に改善できます。
パントガールは、毛髪の健康に必要な栄養素を補うことで、太く長い髪の成長を促進します。パントガールに含まれる主な成分には、ビタミンB1やケラチン、パントテン酸カルシウム、L-シスチン、パラアミノ安息香酸などがあります。
これらの内服薬は、薄毛専門のクリニックで処方を受けることができます。ただし、いずれの内服薬も即効性はないため、長期継続的な服用が前提となります。また、まれに副作用を起こすリスクがありますので、必ず医師の処方を受け、正しく服用することが大切です。
外用薬治療

生え際の後退を改善する2つ目の治療法は、外用薬治療です。
薄毛や抜け毛を改善する外用薬には、ミノキシジルがあります。ミノキシジルはもともと高血圧症の薬として開発されましたが、副作用として多毛が見られたため、発毛剤として転用されるようになりました。
ミノキシジルを頭皮に塗布することで、毛根の細胞に栄養や酸素を供給する頭皮の毛細血管が拡張され、毛根の細胞が活性化することで発毛を促すことができます。
ミノキシジルは市販もされていますが、まれに発疹やかゆみなどの副作用を起こすリスクがあるため、医師や薬剤師の指導のもと、正しく使用することが大切です。また、ミノキシジルにも即効性はないため、長期継続的に使用することが前提となります。
自毛植毛

生え際の後退を改善する3つ目の治療法は、自毛植毛です。
自毛植毛は、自分の元気な毛髪を薄毛の部分に移植する外科手術です。自分の毛髪を使って薄毛になった生え際を改善するため、風合いが自然でバレにくく、拒絶反応などの副作用がほとんどないというメリットがあります。
また、自毛植毛は基本的に1回の治療で完了できるため、毎日薬を飲んだり塗ったりする手間暇がなく、定期的な通院やメンテナンスも不要となります。自分の頭皮から自分の毛髪が伸びていき、半永久的に生え変わり続けますので、洗髪や散髪も今まで通りに行え、パーマやヘアカラーも楽しめるようになります。
薄毛になった生え際に自分の生きた毛髪が回復できるので、自毛植毛は薄毛のお悩みを根本から解決できる画期的な治療法です。自毛植毛なら、もともと毛髪が生えていない部分にも発毛させることができるので、薬物治療が効果を発揮できない薄毛や生まれつきの薄毛でも改善が可能です。
最近では美容目的での自毛植毛も増えています。美容目的での生え際のライン矯正や前髪のボリュームアップも可能です。自毛植毛なら、かつらやウィッグのように周囲に違和感を与える心配がなく、汗や水で濡れても髪型が崩れにくいので、薄毛のストレスを解消することができます。
ただし、自毛植毛も治療が早い方が効果的な改善ができます。薄毛の範囲が狭く、残存する毛髪が多い方が、より自然な風合いで仕上げることができるからです。また、自毛植毛は非常に高度な外科技術を必要としますので、症例数の多い信頼できるクリニックで施術を行うことをおすすめします。
まとめ 生え際の後退でお悩みなら薄毛専門のクリニックへご相談を

今回は、生え際後退の見分け方や原因、治療法について解説しました。
生え際の後退は勘違いの場合もありますので、本記事でご紹介した見分け方を参考にしてください。生え際が後退している場合は、ヘアスタイルの変更や生活習慣の改善、ストレス発散に取り組んでいきましょう。
生え際の後退が改善しない場合は、早めにクリニック治療に切り替えることをおすすめします。薄毛専門のクリニックなら、効果的な薄毛改善が期待できるからです。
ただし、生え際の後退は時間とともに進行していく場合が多いので、治療をご希望の場合はお早めに薄毛専門のクリニックへご相談ください。
生え際後退のよくある質問

生え際後退に関するよくある質問をまとめました。
- 生え際が後退しているサインは?
- おでこの一番上のしわと生え際の距離が指2本分以上離れている場合は、生え際が後退している可能性があります。10代の頃の写真と見比べて、前髪のボリュームが減り、生え際が後退している場合は、進行性の脱毛症を発症している可能性が高いです。
- ストレスで生え際が後退するのはなぜ?
- 慢性的なストレスは、頭皮の血流の悪化や皮脂の過剰分泌、ホルモンバランスの乱れなどを引き起こし、頭皮環境を悪化させて抜け毛が増えやすくなるからです。 ストレスを感じやすい方、ストレスが溜まりやすい方は、積極的にストレス発散に取り組んでいきましょう。
- 生え際はなぜ抜けやすいのですか?
- 男性の場合、生え際はAGA(男性型脱毛症)の影響を受けやすい部位だからです。また、ポニーテールやおだんご、ヘアゴムできつく縛る髪型などの影響で髪が引っ張られ、生え際の後退が起きる場合もあります。
- 生え際の薄毛は治せますか?
- 生え際の薄毛は、薄毛専門のクリニックで治療が可能です。薬による治療では、薄毛の進行を抑えつつ発毛を促すことができます。自毛植毛なら、自分の元気な毛髪を薄毛の部分に移植することで、薄毛のお悩みを根本から解決できます。 ただし、生え際の後退は時間の経過とともに進行していく場合が多いため、薄毛を改善したい場合は、早めに薄毛専門のクリニックで治療を始めることをおすすめします。