薄毛治療に関するコラム

2024.02.29

【抜け毛を対策するには?】自分でできる対策とクリニック治療をおすすめする原因を解説

【抜け毛を対策するには?】
自分でできる対策と
クリニック治療を
おすすめする原因を解説

『抜け毛対策は何をすればいいの?』

『自分で対策できない抜け毛もあるの?』

1日に100本程度の抜け毛は正常な範囲の抜け毛です。毛髪は自然に抜け落ちて生え変わるのを繰り返しているため、1日100本程度の抜け毛は問題ありません。しかし、1日に100本を明らかに超えている抜け毛は、原因を特定し適切な対策を講じることがおすすめです。では、効果的な抜け毛対策をするにはどうすれば良いのでしょうか?

そこで今回は、薄毛治療協会が効果的な抜け毛対策について解説します。

この記事を読めば、薄毛のお悩みを解決するクリニック治療もわかります。

自分でできる抜け毛対策とは?

抜け毛の原因は複雑であるため、効果的な対策を講じるには、早めにクリニック治療を始めるのがおすすめです。しかし、まずは自分でできる対策を知りたいという方も多いのではないでしょうか?

抜け毛が気になる場合は、以下の対策に取り組んでみましょう。

  • 栄養バランスの良い食事を摂る
  • 十分な睡眠時間を確保する
  • 適度な運動を習慣化する
  • ストレスを発散する
  • お酒やたばこを控える
  • 正しいシャンプーやヘアケアを行う
  • 髪や頭皮のダメージを減らす

それぞれを解説します。

栄養バランスの良い食事を摂る

1つ目の抜け毛対策は、栄養バランスの良い食事を摂ることです。

抜け毛を防ぐためには、髪や頭皮を健康に保つ必要があります。髪や頭皮の健康は、食事による栄養が大きく影響しますので、栄養バランスの良い食事を摂ることが大切です。

特に、タンパク質、ビタミン類(ビタミンA、ビタミンE、ビタミンC)、ミネラル(亜鉛、鉄分)などが豊富に含まれる食品を積極的に摂取しましょう。タンパク質は髪の主成分であり、ビタミンやミネラルはタンパク質の合成や頭皮の健康に欠かせない栄養素となります。

タンパク質:肉、魚、卵、大豆、牛乳、チーズなど

ビタミン:野菜、果物、レバー、ウナギなど

ミネラル:貝類、海藻、納豆、玄米など

糖質や脂質、添加物の多い食事は、頭皮環境が悪化して抜け毛が増える可能性が高まります。外食やインスタント食品、脂っこいもの、甘いもの、辛いものはできるだけ控えましょう。

栄養バランスの良い食事を摂るためには、できるだけ自炊することがおすすめ。外食が多い場合でも、小鉢やトッピングを追加して栄養バランスを整えていきましょう。1日3食をよく噛んでゆっくりと食べることで、栄養吸収効率も良くなります。

十分な睡眠時間を確保する

2つ目の抜け毛対策は、十分な睡眠時間を確保することです。

睡眠不足は、頭皮の血流を悪化させたり、髪の成長に必要なホルモンのバランスを崩したりする原因になります。また、疲れやストレスも溜まりやすくなって抜け毛が増える原因になりますので、睡眠不足にならないように注意しましょう。

1日7時間以上の睡眠時間を確保するとともに、早寝早起きを心がけ、規則正しい生活リズムを保つことが大切です。また、睡眠の質を高めることも大切なので、夜はぬるめのお湯にゆったりと入浴して、心身をリラックスさせることもおすすめ。寝る前は、読書やストレッチ体操をしてゆったりとした時間を過ごしましょう。

脳が活性化して睡眠の質を悪化させてしまうので、寝る前にスマートフォンやパソコンを見ないことも大切。睡眠時間が不足気味の場合は、昼休みや休憩時間に仮眠を取ることもおすすめです。

適度な運動を習慣化する

3つ目の抜け毛対策は、適度な運動を習慣化することです。

適度な運動の習慣は、全身の血行を促進するため、髪の毛根に栄養や酸素が行き渡りやすくなり、抜け毛を防ぐ効果が期待できます。また、運動によってストレスが発散されたり、ホルモンバランスが整いやすくなったりする効果も期待できるため、抜け毛を防ぎやすくなると考えられます。

1日30分程度の軽い有酸素運動を習慣化していきましょう。ウォーキング、ジョギング、ヨガなど、手軽で継続しやすい運動がおすすめです。忙しくて運動する時間が取れない方は、1駅歩くようにしてみたり、できるだけ階段を使うようにしてみるのもおすすめ。

運動不足は筋力が低下して血行や代謝を悪くさせるだけでなく、疲れやストレスが蓄積しやすくなるというデメリットがあります。髪の健康だけでなく、心身の健康にも大きな影響がありますので、積極的に運動を取り入れていきましょう。

ストレスを発散する

Portrait of young Asian man traveling

4つ目の抜け毛対策は、ストレスを発散することです。

ストレスが溜まると全身の血流が悪化したり、ホルモンバランスが乱れたりしやすくなるため、抜け毛が増える原因になります。ストレスの影響が強いと男性ホルモンが優位になり、頭皮が硬くなったり乾燥しやすくなったりします。また、ストレスによって自律神経のバランスが崩れ、血行の悪化や睡眠不足などの原因にもなり、抜け毛が発生しやすくなると考えられます。

ストレスを積極的に発散し、抜け毛を防いでいきましょう。ストレスを発散するためには、趣味や運動に没頭できる時間を作ることがおすすめ。家族や友人と団らんを楽しむ時間を確保することも大切です。音楽や映画の鑑賞、カラオケ、散歩、旅行、ショッピングなどもストレス発散効果が高いので、自分が好きだと思える時間を積極的に作っていきましょう。

ストレスは髪の健康だけでなく、心身にも多大な影響があります。ストレス発散を心がけ、髪と心身の健康を促進していきましょう。

お酒やたばこを控える

5つ目の抜け毛対策は、お酒やたばこを控えることです。

過度な飲酒によって肝臓に運ばれたアルコールは、アセトアルデヒドに分解され、さらにALDH(アセトアルデヒド脱水素酵素)によって酢酸に分解されます。この際、髪の成長に必要なアミノ酸やビタミンが多く使われます。また、飲酒によって胃腸の働きが弱まったり、睡眠の質が低下したりすることも考えられるため、過度な飲酒は抜け毛を引き起こす原因になると考えられます。

喫煙も血管が収縮することによって全身の血流を悪化させたり、ニコチンなどの成分が男性ホルモンを優位に働かせたりするため、頭皮の乾燥や皮脂の過剰分泌の原因になり、頭皮環境が悪化して抜け毛が増えやすくなると考えられます。

抜け毛を防ぐためには、お酒やたばこはできるだけ控えましょう。完全な禁酒・禁煙が難しい場合でも、休肝日を設けたり、節煙を心がけたりして、お酒やたばこの量を減らすことが大切です。

正しいシャンプーやヘアケアを行う

6つ目の抜け毛対策は、正しいシャンプーやヘアケアを行うことです。

髪や頭皮は非常にデリケートなものなので、常にやさしくケアすることが大切です。正しいシャンプーやヘアケアを行い、抜け毛を防いでいきましょう。

誤った洗髪方法や頭皮ケアは抜け毛を増やす原因になります。例えば、洗髪の際にごしごしと強く頭皮を擦ったり、爪を立てて洗ったりすると、頭皮が炎症や乾燥を起こす原因になり、抜け毛が増えやすくなると考えられます。

シャンプーの際はぬるめのお湯で髪や頭皮の汚れを落としてから、弱酸性の洗浄力のやさしいシャンプー剤をしっかりと泡立ててから頭につけましょう。洗髪の際は泡でマッサージするようにやさしく洗ってください。

その後はたっぷりすすぎ洗いをして、シャンプーや皮脂が残らないように流しましょう。清潔なタオルに水分を吸わせたら、すぐにドライヤーで乾かします。頭皮の乾燥やかゆみが気になる場合は、保湿効果のある育毛剤を使うのも良いでしょう。

髪や頭皮のダメージを減らす

7つ目の抜け毛対策は、髪や頭皮のダメージを減らすことです。

強い紫外線やパーマ、ブリーチなどは、頭皮にダメージを与えて炎症や乾燥の原因になります。また、ポニーテールやカチューシャなどで髪を強く引っ張り過ぎる髪型も、抜け毛が増えやすくなる原因になります。熱すぎるシャワーやドライヤーにもご注意ください。

日差しから頭皮や髪を守るには、帽子や日傘が有効です。また、頭皮にダメージを与えないためには、日ごろから頭皮や髪にやさしいヘアスタイルを心がけましょう。分け目の位置を常に変えたり、髪を強く引っ張り過ぎない髪型にしたりすることが大切です。

上記のような対策で、ある程度の抜け毛は防ぐことが可能です。しかし、抜け毛の原因によっては、セルフケアでの対策が難しい場合もあります。次に、セルフケアでの対策が難しい抜け毛の原因について解説します。

セルフケアでの対策が難しい抜け毛の原因

抜け毛の原因によっては、セルフケアで対策することが難しい場合があります。下記の原因に当てはまる場合は、必要に応じてクリニックでの治療を検討してみましょう。

  • AGA(男性型脱毛症)
  • FAGA(女性男性型脱毛症)
  • 円形脱毛症
  • 加齢や遺伝による影響
  • 産後脱毛症

それぞれを解説します。

AGA(男性型脱毛症)

1つ目のセルフケアでの対策が難しい抜け毛の原因は、AGA(男性型脱毛症)です。

AGAは、男性ホルモンの一種であるテストステロンが、頭皮に存在する酵素である5αリダクターゼと結合することで、DHT(ジヒドロテストステロン)に変換され、DHTがホルモンレセプターと結びつくことで脱毛因子が生成され、抜け毛が引き起こされるという複雑なメカニズムで進行します。こうした複雑なメカニズムでAGAは進行するため、市販の育毛剤や頭皮マッサージなどで改善されることはほとんど期待できません

AGAになると、通常2~6年程度ある毛髪の成長期が、数か月~1年程度に短縮化されます。太く長い状態に成長できなかった毛髪は、細く短い状態で抜け落ちてしまいます。毛髪は再び生え変わろうとしますが、成長期が短縮化された毛髪は再びすぐに抜け落ちていきます。これを何度も繰り返すうちに、やがて寿命を迎えた毛根の細胞は死滅してしまいます。

また、細く短い髪になることで、毛髪のハリやコシが失われ、頭皮も透けて見えやすくなります。DHTを作り出すきっかけを作る5αリダクターゼのⅡ型は、前頭部や頭頂部に多く存在するため、AGAになると生え際やつむじのあたりから薄毛が進行するという特徴もあります。

AGAによる抜け毛を対策するには?

AGAによる抜け毛を対策するには、薄毛専門のクリニックで治療を始めることがおすすめです。クリニック治療なら、AGAの進行を抑える内服薬や発毛を促す外用薬があるため、抜け毛を効果的に改善できます。

また、すでに薄毛になってしまった場合でも、自分の元気な毛髪を移植する自毛植毛なら、薄毛のお悩みを根本から解消することも可能です。AGAは早期に治療を開始することが非常に大切なので、早めに薄毛専門のクリニックにご相談ください。

FAGA(女性男性型脱毛症)

2つ目のセルフケアでの対策が難しい抜け毛の原因は、FAGA(女性男性型脱毛症)です。

FAGAは、女性に見られる脱毛症で、男性のAGAと同じメカニズムで進行します。女性にも男性ホルモンは存在するため、DHTの影響によって毛髪の成長期が短縮化され、抜け毛が増える可能性があります。ただし、女性の場合は生え際や頭頂部から薄毛が進行するのではなく、頭部全体がまんべんなく薄毛になるという特徴があります。

FAGAもAGA同様にセルフケアでの改善が難しい抜け毛となります。

FAGAによる抜け毛を対策するには?

FAGAも薄毛専門のクリニックで効果的な改善が期待できます。ホルモンに対する影響が強いため男性用のAGA治療薬は使えませんが、内服薬治療で抜け毛を防ぎ、外用薬で発毛を促すことが可能です。また、自毛植毛を行えば、ふんわりした女性らしい髪のボリュームを回復することもできます。

円形脱毛症

3つ目のセルフケアでの対策が難しい抜け毛の原因は、円形脱毛症です。

円形脱毛症はストレスや病気が引き金で自己免疫疾患を引き起こすことで抜け毛が起きると考えられています。自己免疫疾患とは、本来はウイルスや細菌から身体を守る働きをしているT細胞が、誤って自分の身体を攻撃してしまう症状です。円形脱毛症は、T細胞が毛根の細胞を誤って攻撃することで発症します。

円形脱毛症の特徴は、頭皮に10円玉大の円形または楕円形の脱毛班が現れることです。脱毛班は複数現れる場合もあります。自己免疫疾患という複雑な原因で引き起こされる抜け毛であるため、円形脱毛症はセルフケアでの改善は難しいです。

円形脱毛症による抜け毛を対策するには?

円形脱毛症は、皮膚科での治療が推奨されます。放置していると悪化する場合もあるため、円形脱毛症が疑われる場合は、早めに最寄りの皮膚科にご相談ください。

加齢や遺伝による影響

4つ目のセルフケアでの対策が難しい抜け毛の原因は、加齢や遺伝による影響です。

加齢によって体内のホルモンバランスは徐々に変化していきます。女性ホルモンが減少し、男性ホルモンが優位になることで、皮脂の分泌量が増えたり、頭皮が乾燥しやすくなるため、加齢は抜け毛を増やす原因になります。

また、家族や親戚に薄毛の人がいる場合、遺伝的な要因で抜け毛が増えやすくなることも考えられます。特に母方の祖父に薄毛の人がいる場合、AGAを発症する可能性も高まります。

加齢や遺伝の影響はセルフケアでは改善が難しいため、クリニック治療が必要となります。

加齢や遺伝による抜け毛を対策するには?

加齢を食い止めたり、遺伝の影響を無くしたりすることはできませんが、クリニック治療ならホルモンバランスを整えたり、AGAの進行を抑えたりすることができるため、抜け毛を防ぐ効果が期待できます。また、すでに薄毛になっている場合でも、自毛植毛なら効果的な薄毛改善が可能です。

産後脱毛症

5つ目のセルフケアでの対策が難しい抜け毛の原因は、産後脱毛症です。

産後脱毛症は、出産後の急激なホルモンバランスの変化により、一時的に抜け毛の量が増える症状です。出産後は女性ホルモンの一種であるエストロゲンが急激に減少します。エストロゲンは、毛髪の成長にも関与するホルモンであるため、エストロゲンの急激な減少によって抜け毛の量が増えると考えられています。

ただし、産後脱毛症はほとんどの場合、半年から1年程度で自然に治癒します。

産後脱毛症による抜け毛を対策するには?

出産後に抜け毛が増えて心配な場合は、まずは産婦人科の主治医に相談してみましょう。1年程度が経過しても髪のボリュームが回復しない場合は、自毛植毛を検討する方法もあります。

抜け毛は原因によって自分で対策するのが難しい場合があります。生活習慣の改善やストレス発散に取り組んでも抜け毛が減らない場合は、AGAなどの脱毛症が考えられます。抜け毛の原因を正しく知り、適切な対処をするためには、薄毛専門のクリニックへご相談ください。

まとめ 抜け毛対策でお悩みなら薄毛専門のクリニックへご相談を

今回は、自分でできる抜け毛対策と抜け毛の原因について解説しました。

抜け毛が気になる場合は、以下の対策を試してみましょう。

  • 栄養バランスの良い食事を摂る
  • 十分な睡眠時間を確保する
  • 適度な運動を習慣化する
  • ストレスを発散する
  • お酒やたばこを控える
  • 正しいシャンプーやヘアケアを行う
  • 髪や頭皮のダメージを減らす

それでも抜け毛が減らない場合は、AGAなどの脱毛症が原因と考えられます。

ただし、AGAなどのセルフケアでの改善が難しい抜け毛も、クリニック治療なら効果的な改善が期待できます。薄毛専門のクリニックでは、内服薬や外用薬によって抜け毛を防ぐ対策が可能です。また、すでに薄毛になっている場合でも、自毛植毛ができるクリニックなら効果的な薄毛改善が期待できます。 抜け毛対策でお悩みの方は、お早めに薄毛専門のクリニックへご相談ください。

抜け毛対策のよくある質問

薄毛対策に関するよくある質問をまとめました。

抜け毛をなくす方法はありますか?
まずは生活習慣の改善やストレス発散、ヘアケアの見直しなどに取り組んでみましょう。しばらくしても抜け毛が減らない場合は、AGAなどの脱毛症の可能性が考えられます。 薄毛専門のクリニックにご相談いただければ、原因に応じた適切な治療で、抜け毛の改善が期待できます。
抜け毛を防ぐにはどうしたらいいの?
栄養バランスの取れた食事、十分な睡眠時間の確保、適度な運動の習慣化、ストレス発散などに取り組んでみましょう。お酒やたばこを控える、正しいヘアケアを行う、頭皮への刺激を抑えることなども効果的です。 髪や頭皮は非常にデリケートなものなので、常にやさしくケアすることを心がけましょう。
女性の抜け毛を対策するには?
女性の場合、加齢や出産、更年期、閉経などによって女性ホルモンのバランスが変化し、抜け毛が増えやすくなることが考えられます。 まずは生活習慣の改善やストレスの発散、正しいヘアケアを行って抜け毛を防いでいきましょう。セルフケアで改善が難しい場合もありますので、効果的な抜け毛対策を行いたい場合は、薄毛専門のクリニックにご相談ください。