【女性の薄毛を治療する3つの方法】ふんわりしたボリュームを回復するには?
ふんわりしたボリュームを回復するには?
『女性の薄毛は治療できるの?』
『どんな薄毛治療が効果的?』
”髪は女性の命”と呼ばれるくらい大切なもの。それだけに女性の薄毛のお悩みは深刻になりがちです。髪のハリやツヤが失われ、抜け毛の量が増えていく。ふんわりしたボリュームが失われ、ヘアスタイルも決まりにくくなる。そんな女性の薄毛はどうすれば治療できるのでしょうか?
そこで今回は、薄毛治療協会が女性の薄毛について原因や治療法を解説します。
この記事を読めば、女性の薄毛のお悩みを解消する方法がわかります。
女性の薄毛を治療する3つの方法
女性の薄毛はクリニック治療で改善が期待できます。女性向けの主な薄毛治療には以下の3つがあります。
- パントガール
- ミノキシジル外用薬
- 自毛植毛
それぞれを解説します。
パントガール
女性の薄毛治療の内服薬として、世界で初めて安全性と発毛の効果が認証された薬がパントガールです。パントガールは、皮脂の分泌を抑えたり、タンパク質の合成を促進したりすることで、薄毛や抜け毛を改善していきます。また、毛根のメラニン色素の働きを活性化したり、紫外線や熱でダメージを受けた髪を修復したりする効果もあるため、艶やかで美しい髪の成長を促進できます。
ただし、パントガールはまれに副作用を起こすリスクがあるため、必ず医師の処方のもと正しく服用することが大切です。特に妊娠中は使用することができませんのでご注意ください。
ミノキシジル外用薬
ミノキシジル外用薬は、頭皮の血管を拡張することで血流を促進し、毛根に運ばれる栄養や酸素を増やすことができます。そして毛母細胞が活性化され、太く長い髪が育ったり、発毛が促されたりします。
発毛効果は日本の厚生労働省も承認しているため、安心して利用することができる薄毛治療薬です。ただし、ミノキシジルもまれに副作用を起こすリスクがあるため、医師や薬剤師の指導のもと正しく使用することが大切です。また、男性は5%まで、女性は1%までと配合量に違いがあるため、男性向けのミノキシジル外用薬を使わないようにご注意ください。
自毛植毛
自毛植毛は、自分の元気な毛髪を薄毛の部分に移植する外科手術です。薄毛の部分に自分の毛髪を回復させることができるので、薄毛のお悩みが根本から解消されます。移植した毛髪は自分のものなので、風合いが自然で周囲に違和感を与える心配がありません。
もともと毛が生えてない部分や生まれつきの薄毛も改善できるので、女性らしい丸みを帯びたヘアライン矯正も可能です。女性らしいふんわりした髪のボリュームを回復したいなら、自毛植毛はおすすめの治療法です。
女性の薄毛の原因
女性の薄毛の原因は特定が難しく、原因が多岐にわたることも多いです。女性の薄毛の主な原因は以下の5つです。
- ホルモンバランスの乱れ
- 生活習慣の乱れ
- ストレス
- 過度なダイエット
- 誤ったヘアケア
それぞれを解説します。
ホルモンバランスの乱れ
ストレス、喫煙などによっても女性ホルモンが減少する可能性があります。女性ホルモンが減少すると、相対的に男性ホルモンが徐々に優位性を増していきます。
男性ホルモンが優位になると、皮脂の過剰分泌を引き起こしやすくなりします。また、髪の毛の成長サイクルも乱れがちになり、薄毛や抜け毛の原因になっていきます。ホルモンバランスの乱れによって全体的に髪のハリやコシがなくなり、ヘアスタイルがキープしにくくなって、ペタンとしたボリュームのない状態になってしまいます。
加齢や更年期、閉経を食い止めることはできませんが、できるだけホルモンバランスを整えて薄毛を改善するために、生活習慣の見直しやストレスの発散に取り組むことが大切です。
ストレス、喫煙などによっても女性ホルモンが減少する可能性があります。女性ホルモンが減少すると、相対的に男性ホルモンが徐々に優位性を増していきます。
男性ホルモンが優位になると、皮脂の過剰分泌を引き起こしやすくなりします。また、髪の毛の成長サイクルも乱れがちになり、薄毛や抜け毛の原因になっていきます。ホルモンバランスの乱れによって全体的に髪のハリやコシがなくなり、ヘアスタイルがキープしにくくなって、ペタンとしたボリュームのない状態になってしまいます。
加齢や更年期、閉経を食い止めることはできませんが、できるだけホルモンバランスを整えて薄毛を改善するために、生活習慣の見直しやストレスの発散に取り組むことが大切です。
生活習慣の乱れ
女性の薄毛の主な原因の2つ目は、生活習慣の乱れです。
食事・睡眠・運動といった基本的な生活習慣が乱れがちになると、髪の成長に必要な栄養が不足したり、成長ホルモンの分泌が減少したり、ストレスが溜まりがちになったりして、薄毛や抜け毛になりやすくなると考えられます。
女性らしい豊かな髪をキープするために、以下を参考にして生活習慣の改善に取り組んでいきましょう。
栄養バランスの整った食事
髪を健康に育てるためには、以下の栄養素を中心にバランスの良い食事をする必要があります。
タンパク質:肉、魚、大豆、卵、チーズ、牛乳など
ビタミン:野菜、果物、レバー、ウナギなど
ミネラル:貝類、海藻、ナッツ、玄米など
上記の栄養を効率よく摂取するためには、できるだけ自炊をして栄養バランスを考慮したメニューを考えることが大切です。また、1日3食を規則正しく、よく噛んでゆっくりと食べることで栄養吸収効率をアップさせることができるので、髪の成長や健康に良い影響が期待できます。
外食やインスタント食品、総菜弁当などは栄養バランスが偏りがちになりますので、できるだけ控えるようにしましょう。甘いジュースやお菓子、脂っこいもの、辛いものも皮脂を過剰に分泌させる原因になり、薄毛や抜け毛を引き起こす可能性が高まります。
栄養バランスの整った食事は、心身の健康維持にも欠かせません。若々しい美しさや元気を保つためにも、健康的な食生活を心がけましょう。
十分な睡眠時間の確保
髪を健康に育てるためには、十分な睡眠時間の確保が必要です。1日7時間以上の睡眠時間を確保し、寝不足にならないように注意しましょう。
寝不足が慢性化すると、髪の成長に必要なホルモン分泌が減少したり、疲れやストレスが溜まりやすくなったりして、薄毛や抜け毛の原因になります。また、自律神経のバランスが崩れやすくなり、血行が悪化して髪に必要な栄養が供給されにくくなる可能性もあります。
夜はゆったりと入浴を楽しんだり、読書やストレッチをしたりして、入眠しやすい環境を作っていきましょう。睡眠の質を低下させる原因になりますので、寝る前はスマートフォンを見ないようにしたり、カフェイン入りの飲み物を飲んだりしないようにすることも大切です。
適度な運動の習慣
髪を健康に育てるためには、適度な運動の習慣を身につけることも大切です。運動不足は、全身の血行を悪化させたり、疲れやストレスが溜まりやすくなったりして、薄毛や抜け毛の原因になると考えられます。また、内臓や筋力の機能が低下したり、ホルモンバランスが乱れたりする原因にもなります。
1日30分程度の軽い有酸素運動を習慣化していきましょう。ウォーキングやジョギング、体操などの継続しやすい手軽な運動がおすすめです。運動する時間が取れない場合は、歩いて買い物に出かけたり、なるべく立って家事や仕事をするのも良いでしょう。1駅手前で降りて歩いたり、なるべく階段を使うようにしたり、自転車で移動したりすることも運動量を増やすことに繋がります。
生活習慣の改善に関しては、食事・睡眠・運動以外にも、飲酒や喫煙の習慣の見直しもおすすめです。お酒やたばこは、血流の悪化や内臓の働きの低下、自律神経の機能低下などの原因になり、薄毛や抜け毛を引き起こす可能性が高まります。休肝日を設けたり、節煙を心がけたりすることで、髪と心身の健康を維持していきましょう。
ストレス
女性の薄毛の主な原因の3つ目は、ストレスです。
ストレスは自律神経のバランスを崩し、血流の悪化や内臓の働きの低下、ホルモンバランスの乱れの原因になるため、薄毛や抜け毛を引き起こすと考えられます。
髪と心身の健康を維持するためには、ストレスの発散がとても大切です。ストレスを発散するためには、平日の夜や休日に趣味や運動に没頭する時間を作ったり、家族や友人と団らんを楽しむ時間を確保したりしていきましょう。カラオケや散歩、音楽鑑賞、入浴などもストレス発散にはおすすめです。
ストレスを感じやすい職場や人間関係にお悩みの場合は、ストレスのもとから距離を置いてみることも考えてみましょう。ストレスは髪だけでなく、心身の健康にも多大な影響を及ぼします。ストレス発散を心がけ、薄毛や抜け毛を防いでいきましょう。
過度なダイエット
女性の薄毛の主な原因の4つ目は、過度なダイエットです。
過度なダイエットは、髪の成長に必要な栄養が不足したり、疲れやストレスが溜まりやすくなることによってホルモンバランスが乱れたりする原因になります。また、栄養バランスの低下やストレスによって血行が悪化したり、熟睡しにくくなったりするため、薄毛や抜け毛の原因になると考えられます。
過度なダイエットにならないように、長期的で無理のない減量計画を立てることが大切です。また、健康維持に必要な栄養が不足しないように、栄養バランスの良い食事を取ることも欠かせません。
過度なダイエットは、ストレスやホルモンバランスの乱れによってリバウンドを起こす可能性もあります。適度な運動を習慣化し、ゆっくりと健康的に減量していきましょう。
誤ったヘアケア
女性の薄毛の主な原因の5つ目は、誤ったヘアケアです。
洗髪のしすぎやごしごしと強く頭皮をこすること、シャンプーやリンスのすすぎ残し、ドライヤーやコテの当てすぎ、紫外線対策の不足は、頭皮や髪にダメージを与え、薄毛や抜け毛の原因になると考えられます。
髪はできるだけやさしく洗い、十分なすすぎをして、頭皮環境が悪化しないように注意しましょう。ドライヤーやコテの熱には注意し、日傘や帽子を使うなどして頭皮や髪を日焼けから守りましょう。
強すぎるヘアカラーや髪をきつく縛る髪型も薄毛の原因になる可能性があります。髪や頭皮は非常にデリケートなので、常にやさしく扱うことを心がけましょう。
このように女性の薄毛の原因は多岐にわたる上、複数の原因が複雑に絡み合う場合も多いです。そのため、女性の薄毛をセルフケアで改善することは非常に困難といえます。効果的な改善を望むならば、医療機関での薄毛治療がおすすめです。
女性の薄毛の症状
女性の薄毛の症状には、主に以下の7つがあります。医療機関であれば、どの薄毛も改善が期待できますので、早めにクリニックに相談することをおすすめします。
- びまん性脱毛症
- FAGA(女性男性型脱毛症)
- 牽引性脱毛症
- 分娩後脱毛症
- 円形脱毛症
- ケガや手術跡
- 生まれつき(富士額など)
それぞれを解説します。
びまん性脱毛症
女性の薄毛症状の1つ目は、びまん性脱毛症です。びまんとは、均等に広がっていることを指す医学用語で、頭髪が全体的に薄くなる症状をいいます。
びまん性脱毛症の原因は、加齢や出産、更年期、生活習慣の乱れ、ストレスなどによる女性ホルモンの減少と考えられています。髪にコシやハリがなくなり、髪全体のボリュームが減った印象になってしまいます。
びまん性脱毛症は女性ホルモンの減少が原因であるため、市販の育毛剤や育毛スパなどで改善することは難しい場合が多いです。ただし、早めにクリニック治療を開始すれば、びまん性脱毛症は効果的な改善が期待できます。
FAGA(女性男性型脱毛症)
女性の薄毛症状の2つ目は、FAGA(女性男性型脱毛症)です。FAGAはAGA(男性型脱毛症)の女性版ともいえる脱毛症で、遺伝やホルモンバランスの乱れが原因と考えられます。男性ホルモンの一種であるテストステロンが、5αリダクターゼの影響でDHT(ジヒドロテストステロン)に変換されることで発症する進行性の脱毛症です。
ただし、前頭部や頭頂部から薄毛が進行するAGAとは異なり、FAGAは前頭部や頭頂部だけでなく髪全体のボリュームが減っていきます。症状としてはびまん性脱毛症(女性ホルモンの減少が原因)に似ていますが、FAGAは男性ホルモンの変化が原因となります。
FAGAもセルフケアでの改善は難しいため、早めのクリニック治療がおすすめです。
牽引性脱毛症
女性の薄毛症状の3つ目は、牽引性脱毛症です。
牽引性脱毛症とは、髪を引っ張り過ぎることによって引き起こされる脱毛症です。ポニーテールやカチューシャ、おだんごといった髪を強く縛ったり固定したりする場合や分け目の位置がいつも同じ場合、帽子やヘルメットなどで常に頭部が圧迫されている場合に発症しやすくなります。
牽引性脱毛症は、髪型や分け目の位置を変えることで改善できる場合もあります。しかし、長年にわたり同じ場所が牽引されていると、毛根がダメージを受けてしまい髪が生えなくなってしまうこともあります。
髪型や分け目の位置を変えても薄毛の改善ができない場合は、薄毛治療専門のクリニックにご相談ください。なお、牽引のし過ぎで毛根が死滅している場合は、自毛植毛が唯一の解決策となるでしょう。
分娩後脱毛症
女性の薄毛症状の4つ目は、分娩後脱毛症です。
分娩後脱毛症は、出産後に女性ホルモンの一種であるエストロゲンが急激に減少することで引き起こされる脱毛症です。出産後の大変な時期に発症する薄毛であるため、精神的なショックを受けてしまうことも多いです。
しかし、分娩後脱毛症は一時的な症状である場合が多く、時間の経過とともに薄毛は改善していきますので過度に心配し過ぎないことが大切です。出産後に抜け毛が増えて不安を感じる場合は、産婦人科や皮膚科の主治医に相談しながら経過を観察していくと良いでしょう。
円形脱毛症
女性の薄毛症状の5つ目は、円形脱毛症です。
円形脱毛症は、そのメカニズムが完全に解明されていません。ウイルスや細菌と戦う体内のT細胞が、ストレスや病気などが引き金となって毛根などの自分の細胞を誤って攻撃してしまう自己免疫疾患が原因で起こる脱毛症と考えられています。10円玉大の円形もしくは楕円形の脱毛班ができるのが特徴で、脱毛班は複数現れる場合もあります。
円形脱毛症は放置しておくと悪化する場合がありますので、早めに皮膚科を受診されることをおすすめします。ステロイド剤などの塗り薬や飲み薬、局所注射などで円形脱毛症は改善が期待できます。
ケガや手術跡
女性の薄毛症状の6つ目は、ケガや手術跡です。ケガで頭皮に傷がついたり、フェイスリフトなどの手術で頭皮に跡が残ったりした部分が薄毛になる場合があります。
ケガや手術跡で失われた毛髪は、自然に治癒したり、薬で発毛させたりすることは難しい状態です。ただし、ケガや手術跡の薄毛であっても、自毛植毛なら改善が期待できます。
生まれつき(富士額など)
女性の薄毛症状の7つ目は、生まれつき(富士額など)です。生まれつきおでこが広かったり、生え際がM字になっていたりする場合があります。もともと毛が生えていないため、薬による薄毛改善は期待できません。
ただし、自毛植毛なら生まれつきの薄毛も改善できます。また、丸みを帯びた女性らしいヘアラインへの矯正も自毛植毛なら可能です。
まとめ 女性の薄毛治療はお早めにクリニックにご相談を
今回は、薄毛にお悩みの女性の方のために、女性の薄毛治療について解説しました。
女性の薄毛の原因は非常に複雑で、セルフケアでの対策が難しい場合が多いです。しかし、薄毛治療専門のクリニックにお早めにご相談いただければ、効果的な改善が期待できます。
薄毛でお悩みの方は、最寄りのクリニックにご相談ください。女性の薄毛は、投薬による治療や自毛植毛による根本的な薄毛改善が可能です。
女性の薄毛治療のよくある質問
女性の薄毛治療に関するよくある質問をまとめました。
- 女性の薄毛は治るのでしょうか?
- 女性の薄毛は原因が複雑であることが多いため、クリニック治療がおすすめです。セルフケアでは改善が難しい女性の薄毛でも、クリニック治療なら効果的な改善が期待できます。
- 女性の薄毛治療費用はいくらですか?
- 内服薬なら月5000円~1万円、外用薬も月5000円~1万円程度が相場です。ただし、長期継続的な使用が必要になりますので、トータルコストが大きくなる可能性があります。 自毛植毛は移植する株数によって異なりますが、500株程度の移植で70~80万円程度が相場となります。決して安い費用ではありませんが、自毛植毛は1回の治療で完了できるというメリットがあります。
- 薄毛治療は保険適応ですか?
- 薄毛は命に関わる病気やケガではなく、美容目的の治療であるため、公的な医療保険は適用されません。ただし、円形脱毛症は自己免疫疾患が原因であるため、保険が適用されます。
- 薄毛は自分で治せますか?
- 薄毛はホルモンバランスの乱れやFAGA、ストレス、生活習慣の乱れなどの複数の原因が複雑に絡み合う場合が多く、原因の特定や適切な対策を難しくさせています。そのため、セルフケアでの改善が難しい場合が多いです。 ただし、女性の薄毛のお悩みはクリニック治療で効果的な改善が期待できますので、お早めに薄毛治療専門のクリニックへご相談ください。