薄毛治療に関するコラム

2024.01.31

【ストレスで抜け毛は増える?】理由と対策、薄毛を改善する効果的な治療法

【ストレスで抜け毛は増える?】
理由と対策、薄毛を改善する効果的な治療法

『ストレスで抜け毛は増えるの?』

『薄毛はどうすれば治せるの?』

強いストレスが続くと、抜け毛が増えてしまう場合があります。ストレスは心身に与える影響も大きいため、抜け毛を防ぐためにもストレスを溜めないことが大切です。しかし、すでに薄毛が気になり始めている場合は、どう対処すればいいのでしょうか?

そこで今回は、薄毛治療協会がストレスで抜け毛が増える原因とその対策について解説します。 この記事を読めば、薄毛を効果的に治すクリニック治療もわかります。

ストレスで抜け毛が増える5つの理由

ストレスは抜け毛を増やす可能性があります。その主な理由は以下の5つです。

  • 血流を悪化させるから
  • AGAが進行しやすくなるから
  • ホルモンバランスが乱れるから
  • 睡眠不足、睡眠の質の低下を招くから
  • 自己免疫疾患の原因になるから

それぞれを解説します。

血流を悪化させるから

ストレスで抜け毛が増える1つ目の理由は、血流を悪化させるからです。

毛髪は頭皮の毛細血管から栄養や酸素の供給を受けていますので、頭皮の血流が悪化すると抜け毛が増える原因になります。

ストレスは、頭皮の血流を悪化させます。ストレスを受けた身体は、自律神経のうちの交感神経が活発に反応します。交感神経は身体に緊張や防御を促す体内のシステムです。そのため、交感神経が活発になると、血管が収縮したり、呼吸が浅くなったり、筋肉が硬くなったりします。ストレスは身体にとって危険な状況であるため、交感神経を活発化することで身体を守ろうとします。

一方、自律神経には副交感神経というシステムもあります。副交感神経には身体の緊張をほぐし、リラックスさせる働きがあります。副交感神経が活発になると、血管が拡張したり、呼吸が落ち着いたり、筋肉がほぐれたりします。ストレスフリーな状態は身体にとって好ましい状況であるため、副交感神経が活発化して身体も気分もリラックスします。

身体は交感神経と副交感神経をうまく切り替えながら活動しています。日中は交感神経が優位に働くことで仕事や学習、家事などの活動が活発に行えます。また、夜は副交感神経が優位に働くことで、睡眠や疲れの解消が促されます。交感神経も副交感神経もどちらも大切な自律神経なのですが、ストレスを受け続ける生活が続くと自律神経のバランスが崩れ、交感神経が活発になってしまいます。

交感神経は血管を収縮させ、血流を悪化させる作用があります。特に頭皮は細い毛細血管が集まっているため、血流が悪くなると毛根に必要な栄養や酸素が十分に届きにくくなります。ストレスによって交感神経が優位になりがちな状態が続くと、慢性的に血流が悪化し、その結果として髪の成長が妨げられ、抜け毛が増える可能性があります。 頭皮の血流を悪化させず、抜け毛を防ぐためには、ストレスを発散することやストレスのもとから距離を置くことが大切です。

AGAが進行しやすくなるから

ストレスで抜け毛が増える2つ目の理由は、AGAが進行しやすくなるからです。

男性ホルモンはストレスが増えると分泌が促進されます。

男性ホルモンが増加すると還元酵素5αリダクターゼと結合しやすくなるため、必要以上に男性ホルモンを増やさないためにもストレスはできるだけ貯めないようにすることが大切です。

ストレスが直接的にAGAを発症させたり、進行させたりすることはないといわれています。しかし、ストレスを受けると男性ホルモンが過剰に分泌されます。男性ホルモンが分泌されると、筋肉や骨が発達したり、皮脂の分泌や体毛の成長が促されたりします。

ストレスによって男性ホルモンが優位になれば、テストステロンがDHT(ジヒドロテストステロン)に変換されやすくなることが考えられます。DHTはAGAによる薄毛を進行させる原因であるため、ストレスによってAGAが進行しやすくなる可能性があります。

ただし、テストステロンをDHTに変換するきっかけを作る5αリダクターゼの活性度やDHTと結合するホルモンレセプターの感受性は遺伝による影響が強いとされています。そのため、ストレスが直接的にAGAを発症・進行させる可能性は低いです。

しかし、ストレスを受けることで男性ホルモンが過剰に分泌され、結果的にAGAが進行しやすくなる可能性がありますので、ストレスの発散に取り組むことをおすすめします。

ホルモンバランスが乱れるから

ストレスで抜け毛が増える3つ目の理由は、ホルモンバランスが乱れるからです。

ストレスが毛髪の成長に必要なエストロゲンの分泌を減少させる可能性があります。エストロゲンが減少すると頭皮環境が悪化したり毛髪が細くなったりするため、抜け毛が増えやすくなると考えられます。

ホルモンバランスの乱れは毛髪の成長サイクルに影響を及ぼし、抜け毛を引き起こす可能性があります。エストロゲンは女性ホルモンであるため、女性らしい髪の健康を維持するためには大切なホルモンです。そして、エストロゲンは男性にも存在するホルモンで同様の働きをしています。男女ともにストレスでホルモンバランスが乱れると、抜け毛が増える可能性があるため注意が必要です。

睡眠不足、睡眠の質の低下を招くから

ストレスで抜け毛が増える4つ目の理由は、睡眠不足、睡眠の質の低下を招くからです。

ストレスは自律神経のバランスを乱し、交感神経を活発にさせることで眠りにくくなったり、眠りの質を悪化させる原因になります。睡眠不足や睡眠の質の低下は、成長ホルモンの分泌減少や疲労の蓄積、血行の悪化などを引き起こし、抜け毛を増やすと考えられます。

髪の毛は、その主な成分の80%以上がタンパク質でできていますが、タンパク質を合成するためには成長ホルモンが欠かせません。睡眠不足になることで成長ホルモンの分泌が減少し、タンパク質の合成がしにくくなるため、髪の健康が損なわれ抜け毛が増えやすくなります。

また、睡眠不足によって毛母細胞の分裂が十分に行われなくなります。毛母細胞が分裂することによって毛髪は伸びていきますので、睡眠不足になると薄毛になりやすくなると考えられます。

十分な睡眠は心身の安定に欠かせない生活習慣ですが、髪の健康や成長にも欠かせません。睡眠不足にならないように、積極的にストレスを発散することが大切です。ストレス発散に取り組んでも睡眠が改善しない場合は、職場や人間関係などの環境を変える必要があるかもしれません。

自己免疫疾患の原因になるから

ストレスで抜け毛が増える5つ目の理由は、自己免疫疾患の原因になるからです。

ストレスや病気などがきっかけで円形脱毛症を発症する可能性があります。円形脱毛症とは、自己免疫疾患の症状のひとつです。自己免疫疾患とは、本来はウイルスや細菌から身体を守る働きをするT細胞が、誤って自身の細胞を攻撃してしまう症状をいいます。

円形脱毛症は、T細胞が毛根を誤って攻撃することによって引き起こされる脱毛症で、10円玉大の円形もしく楕円形の脱毛斑が現れます。脱毛斑は複数現れる場合もあります。自己免疫疾患は放置すると悪化する可能性があるため、円形脱毛症が疑われる場合は早めに皮膚科を受診することが大切です。

上記のように、ストレスで抜け毛が増える理由にはさまざまなものがあります。では、ストレスを発散し、抜け毛を防ぐにはどうすればよいのでしょうか?次に、ストレスによる抜け毛を防ぐための対策を解説していきます。

ストレス発散で抜け毛を防ぐ5つの対策

ストレスによる抜け毛を防ぐためには、ストレスを発散することが大切です。ストレスを発散するには、以下の5つの対策をお試しください。

  • 趣味に没頭する
  • 適度な運動を習慣化する
  • 十分な睡眠を取る
  • 家族や友人と団らんを楽しむ
  • ストレスのもとを断ち切る

それぞれを解説します。

趣味に没頭する

young man sitting on steps playing guitar and singing.

ストレスによる抜け毛を防ぐ1つ目の対策は、趣味に没頭することです。

趣味に没頭することで気分がリフレッシュされるため、ストレスを効果的に発散することができます。自分が好きだと思える趣味であれば、それが最高のストレス発散になります。音楽を聴く、絵を描く、歌を歌う、ガーデニング、読書、散歩、旅行など、自分が楽しめる活動に時間を割いて、積極的にストレスを発散していきましょう。

平日の夜や休日に自分の趣味の時間をスケジュールに組み込んでおくと、日々の生活にメリハリができて効果的です。

適度な運動を習慣化する

ストレスによる抜け毛を防ぐ2つ目の対策は、適度な運動を習慣化することです。

運動はホルモンバランスを整え、気分をリフレッシュする効果に優れているため、ストレス発散と抜け毛予防の効果が期待できます。1日30分程度の軽い有酸素運動を習慣化していきましょう。

ウォーキングやジョギング、ヨガ、体操など、手軽で継続しやすい運動がおすすめです。運動する時間が取れない場合でも、1駅歩くようにしてみたり、なるべく階段を使ったりすることで運動量を増やすことができます。

運動は血行の促進、筋力の増加、基礎代謝の向上など健康面でのメリットも大きいため、積極的に体を動かすことを心がけ、抜け毛を防いでいきましょう。

十分な睡眠を取る

ストレスによる抜け毛を防ぐ3つ目の対策は、十分な睡眠を取ることです。

良質な睡眠はストレスを軽減し、心身の健康を維持する上で非常に重要です。また、しっかりと熟睡することで成長ホルモンの分泌が促され、髪や頭皮の健康を促進できます。

1日7時間以上の睡眠時間を確保し、寝不足にならないように注意しましょう。睡眠の質を向上させるために、就寝前のリラックスタイムを設けることが効果的です。夜はぬるめのお風呂に入浴し、寝る前は読書やストレッチなどをしてゆったりと過ごしましょう。 睡眠の質を悪化させるので、寝る前にパソコンやスマートフォンを見たり、カフェイン入りの飲み物を飲んだりすることはやめましょう。早起きを心がけると、夜は早く眠れるようになります。寝不足気味の場合は、昼休みや休憩時間に仮眠を取ることもおすすめです。

家族や友人と団らんを楽しむ

ストレスによる抜け毛を防ぐ4つ目の対策は、家族や友人と団らんを楽しむことです。

気の置けない人と話しあったり、笑いあったりすることは、この上ないストレス発散になります。家族や友人と団らんを楽しむ時間を積極的に作っていきましょう。

忙しくて直接会う時間が取れない場合でも、電話やビデオ通話を活用してみると良いでしょう。特に休日は積極的にコミュニケーションを楽しむようにして、ストレス発散を心がけましょう。

ストレスのもとを断ち切る

ストレスによる抜け毛を防ぐ5つ目の対策は、ストレスのもとを断ち切ることです。

強いプレッシャーを感じる仕事や複雑な人間関係は、ストレスの原因になります。職場や人間関係などの環境を変えることは簡単ではありませんが、ストレスは心身の健康にも重大な影響を及ぼします。

寝不足や体調不良、食欲不振などの自覚症状があるほどストレスが強い場合は、ストレスのもとを断ち切る必要があるかもしれません。ストレスの原因となる環境や人間関係を見直し、可能であればその要因を取り除くことも視野に入れてみてはいかがでしょうか?

上記でご紹介した対策を行っても抜け毛が改善しない場合は、薄毛専門のクリニックに相談してみましょう。クリニック治療なら、効果的な薄毛改善が期待できるからです。次に、抜け毛を改善するクリニック治療について解説します。

抜け毛を改善するクリニック治療とは?

ストレス発散に取り組んでも抜け毛が改善しない場合は、薄毛専門のクリニックに相談してみましょう。クリニック治療なら効果的な薄毛改善が期待できるからです。主なクリニック治療には以下の3つがあります。

  • 内服薬治療
  • 外用薬治療
  • 自毛植毛

それぞれを解説します。

内服薬治療

抜け毛を改善するクリニック治療の1つ目は、内服薬治療です。

薄毛専門のクリニックでは、薄毛や抜け毛の原因となるホルモンバランスの乱れを内服薬によって改善することができます。男性の薄毛はフィナステリドやデュタステリド、女性の薄毛にはパントガールなどが処方されます。

いずれの内服薬も薄毛や抜け毛を改善する効果が期待できますが、まれに副作用を起こすリスクがあるため、必ず医師の処方のもと正しく使用することが大切です。また、抜け毛の根本的な原因がストレスである場合、クリニック治療と並行してストレス発散にも取り組む必要があるでしょう。

外用薬治療

抜け毛を改善するクリニック治療の2つ目は、外用薬治療です。

薄毛専門のクリニックでは、頭皮の血行を促進することで発毛を促す外用薬によって抜け毛の改善が期待できます。ミノキシジル外用薬は、頭皮の毛細血管を拡張して血流を促進し、毛母細胞に供給される栄養や酸素を増加させ、休止状態の毛根を発毛させます。

ミノキシジル外用薬も、まれに副作用を起こすリスクがあるため、医師や薬剤師の指導のもと正しく使用することが大切です。また、ストレスの原因にアプローチして効果的な改善をするためにも、並行してストレス発散に取り組んでいきましょう。

自毛植毛

抜け毛を改善するクリニック治療の3つ目は、自毛植毛です。

自毛植毛とは、自分の元気な毛髪を薄毛になった部分に移植する外科手術です。抜け毛で薄くなった部分に自分の毛髪を回復できるので、薄毛を効果的に改善できます。

ストレスを改善できても、抜け毛で失った毛髪を回復できない場合もあります。抜け毛の原因はストレスだけでなく、AGAなどの脱毛症やホルモンバランスの乱れ、加齢や遺伝による影響も考えられ、薄毛は時間の経過とともに進行していく場合も多いです。

薄毛が進行すると薬による治療でも改善が難しい場合があります。そこでおすすめしたいのが、自毛植毛です。自毛植毛なら、風合いが自然でバレにくく、治療も基本的に1回で完了できます。拒絶反応などの副作用の心配もほとんどなく、薬のように長期で治療を継続する必要がありません。

薄毛がストレスの根本原因である場合、薄毛を改善しない限り抜け毛は治まりません。薄毛を根本的に改善できる自毛植毛なら、ストレスのもとを断ち切れるかもしれません。

まとめ ストレスによる抜け毛でお悩みの方は薄毛専門のクリニックへご相談を

今回は、ストレスによる抜け毛の原因や対策について解説しました。

ストレスは毛髪の成長に欠かせない血行を悪化させたり、ホルモンバランスを乱したりするため、抜け毛の原因になります。ストレスによる抜け毛を防ぐためには、ストレス発散が何よりも大切です。本記事で紹介したストレス対策を参考にしていただき、ストレスを上手に発散していきましょう。

なお、ストレス発散に取り組んでも抜け毛や薄毛が改善しない場合は、AGAなどの脱毛症を併発している可能性があります。また、薄毛がストレスの根本原因である場合、薄毛を改善しない限り、ストレスによる抜け毛が治まらないことも考えられます。 AGAなどの脱毛症は薄毛治療で改善が期待できますので、お早めに薄毛専門のクリニックにご相談ください。薄毛専門のクリニックなら、薬による治療でホルモンバランスを改善し、抜け毛を防ぐことが可能です。また、自毛植毛ができるクリニックなら、薄毛になった部分に自分の毛髪を移植できるので、薄毛のお悩みを根本から解消できます。

 

ストレス抜け毛のよくある質問

ストレス抜け毛に関するよくある質問をまとめました。

ストレスが原因の抜け毛は治りますか?
ストレスが原因で起こる抜け毛は治る可能性があります。ストレスによる抜け毛は一時的なものであり、ストレスのもとが取り除かれたり、ストレス発散が行われたりすると、抜け毛が治まることがあります。 ストレスが原因で起こる抜け毛は治る可能性があります。ストレスによる抜け毛は一時的なものであり、ストレスのもとが取り除かれたり、ストレス発散が行われたりすると、抜け毛が治まることがあります。
ストレス性の抜け毛が回復するまでの期間は?
ストレス性の抜け毛が回復するまでの期間は、少なくとも半年程度の期間が必要となるでしょう。毛髪の成長サイクルは非常にゆっくりしたものなので、新しい毛髪が生え揃うまでに半年程度の期間が必要だからです。 一時的な抜け毛が治まっても、新しい毛髪が生え揃うまでは、継続的にストレス発散に取り組みましょう。
ストレスで抜けた髪は生えてくる?
ストレスで抜けた髪の毛は、また生えてくる可能性が高いです。毛髪は抜け落ちては生え変わるというサイクルを繰り返していますので、継続的にストレス発散に取り組んでいきましょう。 ただし、AGAなどの脱毛症を併発している場合は、毛根の細胞がすでに寿命を迎えている可能性もあります。ストレスによる抜け毛が治まっても毛髪が回復しない場合は、自毛植毛などのクリニック治療を検討する必要があるかもしれません。 ストレスによる抜け毛でお悩みの方は、薄毛専門のクリニックまでご相談ください。