【つむじの薄毛】見分け方や抜け毛の原因、頭頂部の毛髪を回復する治療法について
『つむじの薄毛をなんとかしたい』
『頭頂部の頭皮が目立ってしまう』
男性の薄毛の代表的な特徴が、つむじのあたりから頭皮が見えるようになっていくことです。頭頂部の髪のボリュームが減ってきて、髪型が決まりにくくなったころには、すでにつむじ周辺が薄毛になっていることも。
しゃがんだり、おじぎをしたりした時に、つむじの薄毛を見られているようで気が気ではないですよね。
今回は、薄毛治療協会がつむじの薄毛の原因と治療法について解説していきます。
この記事を読めば、つむじの薄毛のお悩みが解消されて、充実した毎日を過ごせるようになります。
つむじの薄毛を見分ける方法
つむじが薄毛になっているのか、はっきりと断定しづらいという方も多いでしょう。つむじの薄毛は以下の方法で確認してみましょう。
- 鏡の前に立ち、手鏡を使って頭頂部を見てみる
- スマートフォンで頭頂部を撮影してみる
- 家族や友人に頭頂部を見てもらう
頭頂部は自分では見えにくいため、上記の方法で観察してみましょう。その上で、
- 頭頂部の毛量が減っている
- つむじ周辺の頭皮が見えている
- 髪の毛にコシやハリがない
といった特徴が見られる場合、つむじの薄毛が進行していると考えられます。また、つむじあたりの抜け毛の特徴として、細く短いものが多く含まれる場合は、進行性の脱毛症を発症している可能性が高いです。側頭部や後頭部の髪の毛の手触りと比べて、つむじ周辺の毛髪の密度が減っていると感じられる場合も、つむじが薄毛になっていると考えられます。
なぜ、男性の場合、つむじのあたりが薄毛になっていくことが多いのでしょうか?次につむじの薄毛の原因について解説していきます。
つむじの薄毛の原因
つむじの薄毛の主な原因は以下の4つです。
- AGA(男性型脱毛症)
- 生活習慣の乱れ
- ストレス
- 誤った頭皮ケア
それぞれを解説します。
AGA(男性型脱毛症)
つむじの薄毛の主な原因の1つ目は、AGA(男性型脱毛症)です。
AGAは、テストステロンというホルモンが、5αリダクターゼの影響によって、DHT(ジヒドロテストステロン)に変換され、DHTがホルモンレセプターと結びつくことによって脱毛因子が生成され、抜け毛が引き起こされます。
5αリダクターゼのⅡ型は、前頭部や頭頂部の頭皮に多く存在するため、AGAになると生え際やつむじのあたりから薄毛が進行していくという特徴が見られます。また、AGAは毛髪の成長サイクルを短縮化し、太く長い髪の毛に成長する前に抜け落ちるという特徴もあります。そのため、抜け毛の中に細く短い髪の毛が含まれる場合は、AGAを発症している可能性が高いと考えられます。
AGAは50代以降になると約40%の確率で発症することがわかっていますが、20代でも約10%、30代で約20%の確率で発症します。そのため、AGAは中高年だけでなく、若い方でも発症している可能性がありますので注意が必要です。
AGAは進行性の脱毛症であるため、自然に治癒したり、途中で薄毛が止まったりすることはありません。時間の経過とともに薄毛の範囲は拡大していきますので、早めに治療を開始することが大切です。
なお、AGAは体内ホルモンの変化による脱毛症なので、市販の育毛剤や頭皮マッサージなどで改善されることはありません。生活習慣の改善やストレスの発散でも、根本的な改善は期待できません。
AGAを治療できるのは、医療機関であるクリニックのみとなります。高価な育毛剤やサプリメントに大切なお金や時間を費やしてしまわないよう、早めにクリニック治療に切り替えていくことをおすすめします。
生活習慣の乱れ
つむじの薄毛の主な原因の2つ目は、生活習慣の乱れです。
偏った食生活、睡眠不足、運動不足などは、薄毛の原因になっていきますので注意が必要です。例えば、外食やインスタント食品、ファストフードなどの手軽に食べられる食事は、髪の成長に欠かせないタンパク質やビタミン、ミネラルが不足しがちになります。また、脂っこいものや辛いもの、甘いものも、頭皮環境を悪化させる原因になります。
睡眠が不足すると、毛髪の成長に必要なホルモンの分泌が減り、薄毛になると考えられます。1日6~7時間は睡眠時間を確保し、早寝早起きを習慣化していきましょう。
運動不足も髪の成長には大敵です。運動不足によって体内の血流が悪化すると、頭皮の毛細血管から髪の毛に栄養が届きにくくなり、抜け毛になりやすくなると考えられます。1日30分程度の軽い運動を習慣化していきましょう。ウォーキングやストレッチなど、手軽にできる運動で十分です。運動する時間が取れない場合は、1駅歩いてみたり、なるべく階段を使ってみたりすることもおすすめです。 生活習慣を改善して、薄毛になりにくい体質に整えていきましょう。
ストレス
つむじの薄毛の主な原因の3つ目は、ストレスです。
ストレスは自律神経の働きを弱め、血行の悪化や睡眠不足、ホルモンバランスの乱れなどを引き起こし、薄毛の原因になると考えられます。
強いプレッシャーのかかる仕事や複雑な人間関係からは、できるだけ距離を置くようにしましょう。平日の夜や休日は、家族や友人と団らんを楽しんだり、趣味や運動に没頭できる時間を確保したりすると良いです。
ストレスは毛髪だけでなく、心身にも多大な影響を与えます。ストレスを上手に発散して、毎日を健康的に過ごしていきましょう。
誤った頭皮ケア
つむじの薄毛の主な原因の4つ目は、誤った頭皮ケアです。
洗髪の際にゴシゴシと強く洗ったり、爪を立てたりすると、頭皮が傷つきやすくなります。頭皮が傷むと乾燥や炎症を起こしやすくなり、毛穴から皮脂が過剰に分泌されます。皮脂が過剰に分泌されると毛穴が詰まりやすくなり、抜け毛の原因になると考えられます。
シャンプーはやさしく泡でマッサージするようにして、すすぎ残しが無いようにしっかりと洗い流しましょう。タオルで乾かす際も、やさしく水分を吸わせるようにしていきます。その後は自然乾燥ではなく、すぐにドライヤーで乾かしましょう。 頭皮は非常にデリケートなので、やさしく傷つけないようにケアしていきましょう。
つむじの薄毛を治す方法
つむじの薄毛を治す主な方法は以下の3つです。
- 内服薬治療
- 外用薬治療
- 自毛植毛
それぞれを解説します。
内服薬治療
つむじの薄毛を治す主な方法の1つ目は、内服薬による治療です。
AGA治療の効果が認められている内服薬は以下の2つがあります。
- フィナステリド
- デュタステリド
フィナステリドは、5αリダクターゼⅡ型に作用することで、AGAの進行を抑えることができます。デュタステリドは、5αリダクターゼⅠ型とⅡ型の両方に作用することで、AGAの進行をより強力に抑えることができます。
いずれも毛髪の成長サイクルを正常化することで抜け毛を防ぎ、太く長い髪に成長することを助けます。ただし、内服薬には発毛を促す効果がないため、外用薬との併用で薄毛を改善していくことが一般的な治療法となります。
なお、フィナステリド・デュタステリドともにAGAを完治させる効果は無いため、つむじの薄毛を改善し続けるためには長期継続的な服用が必要です。また、まれに副作用を起こすリスクがありますので、必ず医師の処方のもと正しく服用することが大切です。
外用薬治療
つむじの薄毛を治す主な方法の2つ目は、外用薬による治療です。
AGA治療の効果が認められている外用薬には以下のものがあります。
ミノキシジル
ミノキシジルは、もともと高血圧症の治療薬として開発されましたが、副作用として多毛が見られたため、発毛剤として転用されるようになりました。ミノキシジルには血管を拡張する作用があり、頭皮に塗ることで毛細血管から毛髪へ栄養が運ばれやすくなります。その結果、毛根の細胞が活性化し、発毛が促されます。
ただし、ミノキシジルにはAGAの進行を抑える効果は無いため、効果的な薄毛改善をするためには内服薬との併用が必要となります。また、ミノキシジルにもAGAを完治させる効果は無いため、薄毛を改善したいと思う限り、ミノキシジルを使い続ける必要があります。
なお、日本皮膚科学会がまとめた『男性型および女性型脱毛症診療ガイドライン 2017 年版
』によると、ミノキシジルの内服療法は利益と危険性が十分に検証されていないため、行わないよう強く勧められています。自己判断でミノキシジルを服用することは絶対におやめください。
自毛植毛
つむじの薄毛を治す主な方法の3つ目は、自毛植毛です。
自毛植毛は、薄毛になりにくい後頭部や側頭部の毛髪を、毛根の組織ごと薄毛になった部分に移植する外科手術です。移植した毛髪の多くはその場で生着し、その後は半永久的に生え変わり続けることができます。
移植した毛髪は自分のものなので、拒絶反応の心配はなく、風合いも自然でバレにくいというメリットもあります。また、洗髪や散髪も今まで通りに行え、パーマやヘアカラーも楽しめる様になるため、つむじの毛髪を回復させておしゃれを楽しみたい方にもおすすめの治療法です。
自毛植毛は1回の治療で完了できるため、薬のように定期的な通院や毎日飲んだり塗ったりする手間暇も必要ありません。高度な外科手術であるため、自毛植毛の費用は安くはありませんが、AGA治療薬を長期で使用した場合と比較すると、トータルコストが安くなる場合もあります。
最新式の自毛植毛では、メスを使わずに傷や痛みがほとんど残らない術式もあります。ダウンタイムが少ないので、翌日にはクリニックで洗髪ができるほど回復も早いです。『自毛植毛って痛そう』とか『自毛植毛って怖そう』などの不安を持たれている方は、最新式の自毛植毛ができるクリニックを探してみてはいかがでしょうか?
まとめ つむじの薄毛の原因と治療法について
今回は、つむじの薄毛の原因と治療法について解説しました。
つむじから薄毛が進行している場合、AGA(男性型脱毛症)が原因である可能性が高いです。AGAは若い方でも発症する場合がありますが、早期治療によって改善が期待できるようになっています。
つむじの薄毛が気になり始めたら、早めに薄毛治療専門のクリニックへご相談ください。薬物によるAGA治療や自毛植毛による薄毛の改善が可能です。
つむじの薄毛でお悩みの方は、早めにクリニック治療に切り替えて、充実した毎日を過ごしていきましょう!
つむじの薄毛に関するよくある質問
つむじの薄毛に関するよくある質問をまとめました。
- つむじだけ薄いのはなぜですか?
- つむじだけ薄毛になる場合は、AGA(男性型脱毛症)の疑いが強いです。AGAになると生え際やつむじのあたりから薄毛が進行し始めるという特徴があるからです。 AGAは、テストステロンと5αリダクターゼが結合することで、DHT(ジヒドロテストステロン)が生成されることがきっかけで進行します。5αリダクターゼⅡ型は前頭部や頭頂部に多く存在するため、生え際やつむじから薄毛になっていきます。 つむじだけが薄い場合は、AGAの疑いが強いため、早めにクリニック治療に切り替えることがおすすめです。AGAだった場合、どんなに高価な育毛剤やサプリメントを使っても、薄毛が改善することはないため注意が必要です。
- つむじの薄毛の治し方は?
- つむじの薄毛を治すには、薄毛治療専門のクリニックで薬物治療や自毛植毛を行う必要があります。つむじから薄毛が始まっている場合、AGAの進行が疑われますので、早めに薄毛治療のクリニックまでご相談ください。 薄毛はクリニック治療で改善が期待できます。薬物による治療でAGAの進行を抑えつつ発毛を促したり、自毛植毛で毛量を回復させたりすることも可能です、AGAが進行し、薄毛の範囲が拡がってしまうと、治療に必要な時間やお金が余計にかかることになります。つむじの薄毛を早く改善したいとお考えであれば、早めの治療開始がおすすめです。
- つむじの薄毛は何歳から?
- つむじの薄毛の原因であるAGAは、20代で約10%、30代で約20%、50代で約40%の確率で発症することがわかっています。若い方でもつむじの薄毛が進行し始める場合がありますので、頭頂部の髪のボリュームが減ってきたり、ヘアスタイルが決まりにくくなってきたりしたら、一度AGA診断だけでも受けてみてください。 薄毛は早めに治療を開始すれば、効果的な改善が期待できるようになっています。若くしてAGAになったとしても、諦めずに薄毛治療専門のクリニックへご相談ください。
- つむじの薄毛の見分け方は?
- つむじは自分で見えにくい場所なので、手鏡やスマートフォンを使ったり、家族や友人などに見てもらったりしてつむじの状態を確認してみましょう。 毛髪の量が減っていたり、頭皮が薄く見えていたりすれば、薄毛が進行している可能性が高いです。また、つむじのあたりの抜け毛が、細く短い状態のものが多ければ、毛髪の成長サイクルが短縮化している可能性があります。 つむじや生え際から薄毛が進行している場合、AGAである可能性が高いので、早めにクリニック治療に切り替えることをおすすめします。クリニック治療であれば、薬物治療によってAGAの進行を抑えたり、発毛を促したりすることができます。また、自毛植毛なら薄くなったつむじの毛量を回復できるので、薄毛のお悩みを根本から解決することができます。