薄毛治療に関するコラム

2024.09.12

【薄毛対策】自分で治せる?効果的な治療法と抜け毛の原因を解説

【薄毛対策】自分で治せる?効果的な治療法と抜け毛の原因を解説
【薄毛対策】自分で治せる?効果的な治療法と抜け毛の原因を解説

『薄毛対策にはどんな方法があるの?』

『薄毛や抜け毛は自分で治せるの?』

薄毛や抜け毛が気になり始めると、市販の育毛剤や頭皮マッサージなどで薄毛対策をする方も多いです。しかし、薄毛の原因がAGA(男性型脱毛症)だった場合、セルフケアでの改善は難しいです。そのため、薄毛を改善したいとお考えであれば、早めに医療機関での治療に切り替えることをおすすめします。

今回は、薄毛治療協会が薄毛対策について、効果的な治療法や抜け毛の原因を解説していきます。

この記事を読んで、正しい薄毛対策を知り、いち早く薄毛のお悩みを解消していきましょう。

薄毛対策の種類と効果について

薄毛対策には、医療機関での薄毛治療と自分でできる対策があります。ただし、薄毛の原因がAGA(男性型脱毛症)だった場合は、医療機関での薄毛治療が必要になります。

AGAは体内のホルモンバランスの変化が引き起こしますので、残念ながらセルフケアで改善することができない脱毛症です。また、AGAは進行性であるため、早めに治療を開始しないと薄毛対策が手遅れになる場合も。そのため、薄毛が気になり始めたら、早めに医療機関でAGA診断を受けておきましょう。

医療機関での薄毛治療

薄毛は医療機関での治療で改善できるようになっています。薄毛治療の効果は、日本皮膚科学会の『男性型および女性型脱毛症診療ガイドライン 2017 年版』で医学的エビデンスが報告されています。特に効果的な治療法として、以下の3つが挙げられています。

  • 内服薬治療
  • 外用薬治療
  • 自毛植毛

それぞれを解説します。

内服薬治療

内服薬治療では、AGAの原因となるDHT(ジヒドロテストステロン)の働きを阻害するために、還元酵素5αリダクターゼの生成を抑制することで薄毛の進行を遅らせます。日本皮膚科学会のガイドラインの評価では、A(行うことを強く勧める)とされています。

薄毛治療の内服薬としては、5αリダクターゼⅡ型に作用するフィナステリド、5αリダクターゼⅠ型とⅡ型の両方に作用するデュタステリドがあります。いずれも薄毛治療に効果的な治療薬ですが、AGAを完治する効果はありません。

そのため、薄毛の進行を抑えたいと思う限り、服用を続ける必要があります。また、服用をやめてしまえば再び薄毛が進行を始めてしまいますので、医師と相談しながら長期継続的な治療を行う必要があります。まれに副作用を起こす恐れがありますので、個人輸入などで入手せず、必ず医師の処方のもと正しく利用することが大切です。

なお、フィナステリド、デュタステリドともに女性には禁忌となっています。ホルモンバランスが崩れて体調が悪化したり、妊婦の場合は胎児に悪影響を及ぼしたりする可能性がありますので、女性は絶対に使用しないでください。

外用薬治療

外用薬治療では、毛根の細胞に栄養を送る毛細血管を拡張し、血流を促進することで発毛を促すことができます。日本皮膚科学会のガイドラインの評価では、A(行うようを強く勧める)とされています。

薄毛治療の外用薬としては、ミノキシジルがあります。ミノキシジルはもともと高血圧の治療薬として開発されました。しかし、副作用として多毛が見られたため、薄毛治療薬に転用されるようになりました。

ミノキシジルには発毛効果が確認されていますが、AGAの進行を抑えたり完治させたりする効果はありません。そのため、内服薬治療でAGAの進行を抑えつつ、ミノキシジルで発毛を促すことによって、より効果的な薄毛対策が可能になります。

なお、日本皮膚科学会のガイドラインでは、ミノキシジルの内服をD(行うべきではない)と評価しています。自己判断でミノキシジルを内服することは絶対におやめください。ミノキシジルの使用に関しても、医師の処方のもと正しく利用することが大切です。

自毛植毛

自毛植毛は、AGAになりにくい後頭部や側頭部の自分の毛髪を、毛根の組織ごと薄毛の部分に移植する外科手術です。移植した毛髪の多くは生着して、そのまま生え変わり続けることができます。日本皮膚科学会のガイドラインの評価では、B(行うよう勧める)とされています。

移植する毛髪は自分のものなので、拒絶反応や副作用の心配はほとんどありません。自毛植毛なら薄毛になった部分に自分の毛髪を回復させることができるので、薄毛のお悩みを根本から解決できる画期的な治療法となっています。

また、長期継続が必要になる薬による薄毛治療とは異なり、自毛植毛は1回の治療で完了できるというメリットがあります。そのため、ずっと薬を飲み続けることに不安を感じる方や手間暇を毎日かけ続けることが難しいと感じる方に、自毛植毛はおすすめの治療法です。

自分の毛髪が生え続けますので、洗髪や散髪もこれまで通りに行えますし、雨や汗で髪が濡れても不安になることもありません。かつらやウィッグのように周囲に違和感を与えることもありませんし、薬を塗ったり飲んだりすることもないため、毎日がとても楽に過ごすことができます。

1回あたりの治療費が高いという点が自毛植毛のデメリットではありますが、薬による治療を長期継続した場合のトータルコストと比較すれば、決して高いとは言い切れません。また、最新式の自毛植毛術であれば、メスで切らないため、傷や痛みが残りにくくダウンタイムもほとんどない低侵襲(身体に負担が少ない)な手術が可能となっています。

自分でできる薄毛対策

AGAが原因による薄毛ではない場合や医療機関で薄毛治療をより効果的にしたい場合は、自分でできる薄毛対策を行っていきましょう。自分でできる主な薄毛対策は以下の4つです。

  • 生活習慣の改善
  • ストレスの解消
  • 酒やたばこを控える
  • 頭皮環境を整える

それぞれを解説します。

生活習慣の改善

自分でできる薄毛対策の1つ目は、生活習慣の改善です。生活習慣とは、食事、運動、睡眠などの健康維持に欠かせない活動をいいます。

食事は髪の成長に欠かせない栄養素を補給するために必要です。運動は血流を促進することで、髪を成長させることができます。睡眠は寝ている間に分泌される成長ホルモンによって、ヘアサイクルを整えることができます。

栄養バランスが悪かったり、運動や睡眠が不足したりすると、髪が抜けやすくなり、細くコシのない髪になります。生活習慣を整えて、薄毛になりにくい身体づくりをしていきましょう。

バランスの良い食事:タンパク質やビタミン、ミネラルを多く含む食品を摂取しましょう。鶏肉や魚、卵、大豆、レバー、ウナギ、牡蛎、海藻、野菜、果物などを多く食べ、インスタント食品やファストフード、甘いお菓子やジュースなどはできるだけ控えましょう。

適度な運動:1日30分程度の軽い運動を心がけましょう。ジョギングやウォーキング、ストレッチなど、手軽に始められる運動で大丈夫です。運動する時間が取れない場合は、1駅歩くようにしてみたり、階段をなるべく使うようにしてみましょう。

睡眠:1日6~7時間は睡眠時間を確保しましょう。夜10時ころから朝2時ころにかけて、成長ホルモンが活発に分泌される時間帯となります。早寝早起きを心がけ、寝不足にならないように注意しましょう。

酒やたばこを控える

自分でできる薄毛対策の3つ目は、酒やたばこを控えることです。過剰な飲酒は、アルコールの分解が追いつかなくなることで、髪の栄養素であるアミノ酸が不足し、抜け毛や髪が細くなる要因となります。

また、喫煙は血流を悪化させ、髪の健やかな成長を阻害します。薄毛を改善したいと考えるなら、できるだけお酒を控え、可能な限り禁煙をすると良いでしょう。

頭皮環境を整える

自分でできる薄毛対策の4つ目は、頭皮環境を整えることです。

特に注意したいのは、正しい洗髪が行えているかどうかです。毛穴に汚れが残ってしまったり、頭皮が乾燥してしまったりすると、頭皮環境が乱れやすくなります。薄毛や抜け毛を防ぐためにも、正しい洗髪を行うようにしていきましょう。

まずはブラッシングで髪の流れを整え、ぬるま湯で予洗いをしてフケや汚れを落とします。シャンプーは良く泡立ててから髪につけ、やさしく泡でマッサージするように髪を洗います。決して強くごしごしと洗わないようにしましょう。すすぎはしっかりと行い、シャンプーや汚れが毛穴に残らないように注意してください。

リンスやコンディショナーを使う場合は、頭皮につけるのではなく毛先になじませるようにしていきましょう。シャンプーと同様に、すすぎをしっかりと行ってください。

洗髪が終わったら、タオルでやさしく水分をふき取り、すぐにドライヤーで乾かしましょう。頭皮が濡れていると雑菌が繁殖しやすくなったり、乾燥で地肌が痛みやすくなります。ドライヤーは頭皮から15~20センチくらい離して使い、熱で地肌を傷めないように注意しましょう。

薄毛の原因とは?

薄毛にはさまざまな原因が考えられます。また、原因はひとつとは限らず、複数の原因が影響している可能性もあります。正しい薄毛対策を行うためにも、早めに医療機関での診断を受けると良いでしょう。薄毛の主な原因は以下の4つです。

  • AGA
  • 遺伝
  • ストレス
  • 生活習慣の乱れ

それぞれを解説します。

AGA

AGAは、男性ホルモンであるテストステロンが、還元酵素5αリダクターゼの影響を受けてDHT(ジヒドロテストステロン)に変換され、DHTが脱毛因子に作用することで抜け毛が進行していく脱毛症です。

AGAは進行性であるため、時間の経過とともに薄毛はどんどん進行していきます。AGAは体内のホルモンバランスの変化によって引き起こされるため、医療機関での治療を行わない限り、薄毛を改善することは難しいです。市販の育毛剤やサプリメントに無駄なお金や時間を費やしてしまわないためにも、AGAかどうかを早めに医療機関で診断してもらうと良いでしょう。

AGAは、内服薬治療や外用薬治療を組み合わせることで改善ができるようになっています。また、AGA治療薬が効果を発揮しない場合であっても、自毛植毛なら薄毛になった見た目を回復できます。

AGAは20代で約10%、30代で約20%の人が発症する確率があるため、若いからといって油断は禁物です。早めに薄毛治療を行えば、効果的な対策ができますので、薄毛を改善したいと思うなら、早めに医療機関に相談することをおすすめします。

遺伝

薄毛は遺伝の影響を受けることがわかっています。テストステロンをDHTに変化させてしまう5αリダクターゼの量や影響は遺伝に関係するといわれています。母方の遺伝子を濃く受け継ぐ可能性が高いため、母方の祖父や親類に薄毛の人がいる場合は要注意です。

通常、遺伝子は父親、母親からそれぞれ1つずつ受け継がれます。 男性の場合、母親からX染色体を、父親からY染色体を受け継ぐことでしか生まれません。 薄毛の原因となる遺伝子は、X染色体にあるため、薄毛は母親から遺伝すると考えられています。

遺伝の影響による薄毛であっても、医療機関での治療であれば改善が見込めます。早めに対策ができれば、より効果的な治療が可能ですので、遺伝の影響が強いと考えられる場合は早めに医療機関に相談すると良いでしょう。

ストレス

ストレスも薄毛の原因として考えられます。ストレスは全身を緊張させることで血流を悪化させます。毛髪は頭皮の毛細血管によって栄養が運ばれるため、血流が悪いと髪に十分な栄養が行き届かず、抜け毛の原因となります。

ストレスの発散や頭皮マッサージなどで頭皮の血流を改善するとともに、ストレスを受けやすい人間関係や過度なプレッシャーがかかる職場からは可能な限り距離を置くようにしましょう。

生活習慣の乱れ

生活習慣が乱れると、髪の成長に必要な栄養素やホルモンが不足し、薄毛の原因になると考えられます。インスタント食品や外食が多い方、運動をほとんどしていない方、寝不足気味の方は要注意です。

バランスの良い食事や適度な運動、十分な睡眠を意識して、生活習慣を整えていきましょう。生活習慣を改善することで、髪の健やかな成長が期待できるだけでなく、心身の健康も守ることができ一石二鳥です。

薄毛の原因は複雑に絡み合い、対策を難しくしている場合も多いです。効果的な薄毛対策をしたいとお考えなら、早めに医療機関での診断を受けることをおすすめします。

まとめ 効果的な薄毛対策をしたいなら早めに医療機関にご相談を

今回は、薄毛対策について解説しました。薄毛の原因がAGAだった場合は、自分で改善することは困難です。また、AGAは進行性の脱毛症であるため、早めの対策が効果的です。

薄毛や抜け毛が気になりだしたら、まずは早めにAGA診断を受けてみましょう。医療機関での治療であれば、効果的な薄毛治療が可能です。早めに薄毛対策することであなた本来の自信を取り戻し、おしゃれやおでかけを積極的に楽しんでいきましょう!

薄毛対策のよくある質問

薄毛対策のよくある質問をまとめました。

薄毛は自分で改善できますか?
薄毛の原因が、AGAではない場合は自分で改善できる可能性があります。逆に、AGAだった場合は、自分で改善することは難しいです。 原因がわからないまま薄毛対策をしても効果が得られない可能性がありますので、早めに医療機関でAGA診断を受けることをおすすめします。
薄毛はクリニックで改善できますか?
薄毛はクリニックの治療で改善できます。クリニックが処方する内服薬や外用薬には、薄毛治療の医学的エビデンスがあり、治療の効果が証明されています。 また、自毛植毛を行えば、薄毛になった部分にも発毛させることができます。自毛植毛なら、副作用の心配がほとんどなく、1回の治療で完了できます。風合いも自然でバレにくいため、薄毛のお悩みを根本から解決できる画期的な治療法となっています。
なぜ、薄毛対策は早めに行う必要があるのですか?
AGAが進行性の脱毛症であるため、時間の経過とともに薄毛の範囲が広がってしまうからです。薄毛の範囲が広がってしまうと、効果的な薄毛治療が難しくなるばかりか、治療に必要なお金や時間も余計にかかってしまいます。 薄毛治療は早めに開始するほど、より良い結果が得られます。まずは、医療機関でAGA診断だけでも診しておくと良いでしょう。