薄毛治療に関するコラム

2023.08.10

【前髪の薄毛】男女別の原因と毛量を回復する画期的な治療法とは?

前髪の薄毛
【前髪の薄毛】男女別の原因と毛量を回復する画期的な治療法とは?

『前髪の薄毛が気になってきた』

『髪型が決まりにくく、他人の視線も気になる』

前髪は自分からも他人からも目につきやすいため、薄毛になった時のお悩みは深刻になりがちです。前髪の薄毛が気になっていたら、人に会うのも外出するのも楽しくなくなってしまいます。

前髪の薄毛は男女とも共通のお悩みですが、原因が異なる場合もあります。原因を見極めたうえで、しっかりと対策していきたいですよね。

今回は、薄毛治療協会が前髪の薄毛について解説していきます。さらに薄毛を改善する画期的な治療法についてもご紹介。

この記事を読めば、前髪の薄毛を改善する方法がわかり、人に会うのも外出するのも楽しめるようになるでしょう。

前髪が薄毛になる原因

前髪が薄毛になる原因は、男女によって異なる場合と、男女共通の場合があります。

  • 男性に多い原因
  • 女性に多い原因
  • 男女共通の原因

それぞれを解説します。

男性に多い原因『AGA』

男性の場合、前髪が薄毛になる原因として多いのが、AGA(男性型脱毛症)です。

AGAは、男性ホルモンであるテストステロンが、5αリダクターゼの影響を受けて、DHT(ジヒドロテストステロン)に変換され、DHTとホルモンレセプターが結びつくことによって脱毛因子が生成されるというメカニズムで引き起こされる脱毛症です。

5αリダクターゼの活性度やホルモンレセプターの感受性は、遺伝によって引き継がれることが多く、主に母方の家系の影響を強く受ける傾向があります。そのため、母方の家系に薄毛の方がいる場合、AGAを発症する可能性が高いです。

また、加齢やストレス、喫煙などの影響によってもAGAの進行が早まる場合もあり、AGAは20代で約10%、30代で約20%、50代になると約40%の方が発症する可能性があります。

5αリダクターゼⅡ型は前頭部や頭頂部の頭皮に多く存在します。そのため、男性の前髪が薄毛になってきた場合、AGAである可能性が高いといえます。なお、AGAは体内ホルモンの影響によるものなので、市販の育毛剤や頭皮マッサージなどで改善することはできません。

しかし、AGAはクリニック治療によって改善が期待できるようになっています。AGAは進行性の脱毛症であるため、早めに治療を開始することをおすすめします。治療開始が早いほど、効果的な薄毛治療が行えるからです。

女性に多い原因『ホルモンバランスの乱れ』

女性の場合、前髪が薄毛になる原因として多いのが、ホルモンバランスの乱れです。

女性は20代をピークにして、女性ホルモンであるエストロゲンの分泌が年々減っていく傾向にあります。出産や更年期によってもエストロゲンの分泌がさらに減少していきます。

すると、女性ホルモンが減少したことによって、相対的に男性ホルモンが優位になります。男性ホルモンが優位になると、体毛が濃くなったり、抜け毛が増えたりするようになります。

加齢による女性ホルモンの減少を止めることはできませんが、女性の薄毛はクリニック治療によって改善が期待できます。薄毛でお悩みの女性の方も、早めに治療を開始されることをおすすめします。

男女共通の原因

男女共通の前髪が薄毛になる原因は以下の4つです。

  • 生活習慣の乱れ
  • ストレス
  • 誤った頭皮ケア
  • 牽引性脱毛症

それぞれを解説します。

生活習慣の乱れ

生活習慣の乱れとは、偏った食生活や睡眠不足、運動不足によって、栄養やホルモンのバランスが乱れている状態をいいます。

偏った食生活では、髪の成長に欠かせないタンパク質やビタミン、ミネラルなどの栄養素が不足しがちになります。肉や魚、卵、大豆などのタンパク質とあわせて、野菜や果物、海藻類などでビタミンやミネラルを積極的に摂取しましょう。

睡眠が不足すると、成長ホルモンの分泌が減ってしまい、髪の成長が阻害されます。1日6~7時間は睡眠時間を確保し、早寝早起きを心がけましょう。

運動不足は、血流を悪化させ、ストレスも溜まりやすくなります。1日30分程度の軽い運動(ウォーキングやストレッチなど)を心がけましょう。運動する時間が取れない場合は、1駅歩いたり、なるべく階段を使ったりして、身体を動かすことを意識してみましょう。

ストレス

ストレスは自律神経のバランスを乱し、身体を緊張状態にして血行を悪化させます。髪に栄養を送る頭皮の毛細血管の血流が悪化すると、薄毛の原因になっていきます。

プレッシャーの強い仕事や複雑な人間関係からはできるだけ距離を置き、平日の夜や休日は家族や友人と談笑したり、趣味や運動に没頭したりする時間を確保して、ストレス解消を心がけましょう。

誤った頭皮ケア

誤った頭皮ケアは、頭皮環境を悪化させて抜け毛の原因になっていきます。

シャンプーは、洗浄力の弱いアミノ酸系のシャンプーを使い、良く泡立ててから軽くマッサージするようにして洗います。洗髪の時にゴシゴシと強く擦ったり、爪を立てて洗ったりしないように注意しましょう。すすぎ残しがないようにしっかり洗い流し、タオルでゴシゴシと拭き取らずやさしく水分を吸わせるようにします。自然乾燥はせずにドライヤーですぐに乾かしましょう。

頭皮を強く刺激すると、乾燥や炎症の原因になります。皮脂が多く分泌され、頭皮環境が悪化し、抜け毛の原因になっていきますので、頭皮はやさしくケアするように心がけましょう。

牽引性脱毛症

牽引性脱毛症は、髪を引っ張り過ぎることによって引き起こされる脱毛症です。

ポニーテールやおだんご、カチューシャ、オールバックなどの生え際の髪の毛に強いテンションがかかり続ける髪型は、徐々に前髪が抜けていき、薄毛になっていく場合があります。

生え際にテンションがかからないような髪型に変えてみることで、薄毛が改善していくこともあります。牽引性脱毛症が疑われる場合は、生え際に負担がかからない髪型に変えてみましょう。

前髪の薄毛を改善するには?

前髪の薄毛を改善するには、薄毛治療専門のクリニックにご相談ください。薄毛の原因の多くは、市販の育毛剤や生活習慣の見直しだけでは、効果的な改善が期待できないからです。クニリック治療なら、薬によって前髪の薄毛を改善することが期待できます。主な治療薬は以下の通りです。

  • 男性の内服薬『フィナステリド・デュタステリド』
  • 女性の内服薬『パントガール』
  • 男女共通の外用薬『ミノキシジル』

それぞれを解説します。

男性の内服薬『フィナステリド・デュタステリド』

前髪の薄毛を改善する治療法の1つ目は、男性の場合は『フィナステリド・デュタステリド』です。フィナステリドとデュタステリドは、AGAの進行を抑える内服薬です。

フィナステリドは、5αリダクターゼⅡ型に作用することで、AGAの進行を抑えることができます。また、デュタステリドは、5αリダクターゼⅠ型とⅡ型の両方に作用し、より強力にAGAの進行を抑えます。

いずれもAGAの進行を抑える効果はありますが、AGAを完治させる効果はありません。そのため、薄毛を改善したいと思う限りは、服用を続けていく必要があります。

なお、フィナステリド・デュタステリドともに女性には禁忌となっていますので、女性の薄毛治療には次にご紹介するパントガールを使用します。

女性の内服薬『パントガール』

パントガールは、毛髪の成長に必要な栄養を頭皮に届けることによって、薄毛を改善する効果があります。女性特有の加齢による抜け毛や細くコシのない髪の毛に効果を発揮します。

びまん性脱毛症や分娩後脱毛症でお悩みの方にも効果がありますので、薄毛でお悩みの女性の方は薄毛治療専門のクリニックへご相談ください。

男女共通の外用薬『ミノキシジル』

ミノキシジルは、男女ともに使用できる外用薬です。ミノキシジルはもともと高血圧の薬として開発されましたが、副作用として多毛が見られたため、発毛剤として転用されるようになりました。

ただし、男性では5%、女性には1%と、推奨されるミノキシジルの濃度が異なりますので、医師の処方に従って正しく使用することが大切です。

以上が前髪の薄毛を改善する治療法となります。いずれの治療薬も、抜け毛を防いだり発毛を促したりする効果で薄毛の改善が期待できます。

一方で、薄毛改善の効果を持続するためには、長期継続的な薬の使用が必要となります。そのため、定期的な通院や薬を飲んだり塗ったりする手間、そして費用がかかり続けるというデメリットも。また、すでに薄毛が進行している場合は、効果的な改善が難しい場合もあります。

そこでご紹介したいのが、薄毛になりにくい元気な自分の髪の毛を、薄くなった生え際に移植する自毛植毛です。自毛植毛なら1回の治療で完了でき、その後は自分の髪が生え変わり続けます。

画期的な治療法『自毛植毛』とは?

自毛植毛とは、後頭部や側頭部の薄毛になりにくい毛髪を、毛根の組織ごと薄毛の部分に移植する外科手術です。移植する毛髪は自分のものなので、拒絶反応を起こすことなく、自然な風合いに仕上がります。

移植した毛髪の多くはその場で生着し、その後は生え変わり続けることができます。薄毛の部分に自分の毛髪を回復させることができるので、自毛植毛は薄毛のお悩みを根本から解決できる画期的な治療法です。

薬による薄毛治療では、定期的な通院や毎日の手間暇が必要になり、治療が継続できずに断念するケースも多いです。薬をやめてしまうと、その時点からまた薄毛は進行し始めるので、長く継続したとしても効果は積み上がりません。

一方、自毛植毛は1回の治療で完了でき、移植した毛髪は半永久的に生え変わり続けます。洗髪や散髪も今まで通りに行え、パーマやヘアカラーだって楽しめます。崩れやすくなってしまった前髪も、自毛植毛によって毛量が回復すれば、しっかりとキープできるようになります。

自毛植毛は風合いが自然でバレにくい

自毛植毛は、自分の頭皮から髪が生えている状態なので、近くで見られても、美容師さんであっても、自毛植毛をしたことに気付くことは難しいでしょう。そのくらい風合いが自然に仕上がるので、かつらやウィッグのように周囲に違和感を与える心配もありません。

さらに言えば、自毛植毛はもともと毛が生えていない部分であっても、発毛させることが可能です。そのため、薄毛が進行してしまい、すでに毛根が死滅した部分であっても、毛量を回復させることができる薄毛治療の最後の切り札ともいえます。

自毛植毛は、前髪の薄毛のお悩みを根本から解決できる画期的な治療法です。薬による長期継続的な努力が難しいと感じる方、すでに薄毛の範囲が拡がってしまっている方にも、自毛植毛はおすすめの治療法となります。

まとめ 前髪の薄毛はクリニック治療で改善できる!

今回は、前髪の薄毛の原因と治療法について解説しました。

前髪の薄毛は、自分が気になることはもちろん、他人の視線も集まりやすいです。そのため、市販の育毛剤や頭皮マッサージなどで改善しようとされる方も多いですが、進行性の脱毛症である場合はほとんど効果はありません。

また、生活習慣の改善やストレスの発散も、薄毛の改善には一定の効果があると考えられますが、進行性の薄毛を止めることは不可能です。前髪の薄毛でお悩みの方は、薄毛治療専門のクリニックで早めに治療を開始することをおすすめします。早めに治療を開始すれば、前髪の薄毛は改善が期待できるようになっているからです。

クリニック治療では、ホルモンバランスや毛髪のライフサイクルを整えて抜け毛を防ぎ、発毛を促す薬物治療が可能です。また、薄毛になりにくい元気な自分の毛髪を移植する自毛植毛という画期的な治療法もあります。

薄毛のお悩みは早めに薄毛治療専門のクリニックに相談し、これからも充実した毎日を過ごしていきましょう!

前髪の薄毛に関するよくある質問

前髪だけ薄くなる原因は何ですか?
前髪だけが薄くなる原因は、AGAやホルモンバランスの乱れ、牽引性脱毛症などが疑われます。しかし、薄毛はクリニック治療によって改善が見込めますので、お近くにある薄毛治療専門のクリニックまでご相談ください。
前髪の薄毛の対処法は?
前髪の薄毛の対処法は、薬による治療、もしくは自毛植毛が有効な対策となります。進行性の薄毛の場合は、市販の育毛剤や頭皮マッサージなどはほとんど効果がありません。早めにお近くのクリニックまでご相談ください。
前髪が薄い基準は?
10代の頃の写真と見比べてみましょう。前髪のボリュームや生え際の位置に変化があれば、薄毛が進行している可能性が高いです。おでこや剃り込みのあたりの髪のボリュームが減ると、髪型が決まりにくくなったり、頭皮が見えやすくなったりしていきます。 進行性の脱毛症である場合は、早めの治療開始が有効な対策となります。薄毛はクリニックで処方する薬や自毛植毛で改善が見込めますので、薄毛が気になり始めたら早めの治療開始をおすすめします。