薄毛治療に関するコラム

2022.11.18

【抜け毛の原因とは?】
薄毛になる理由と効果的な対策も徹底解説

抜け毛の原因とは?
効果的な対策も徹底解説

「シャンプーやヘアスタイリングの時に抜け毛が多い」

「最近、髪のボリュームが急に減ってきている」

そんなお悩みを抱えていませんか?もしかすると、その抜け毛の原因は、AGA(男性型脱毛症)かもしれません。

AGAは進行性の脱毛症のため、早期の治療が必要になります。

この記事では、抜け毛にお悩みの方のために、NPO法人薄毛対策協会が抜け毛の原因とその対策について解説していきます。

抜け毛が気になっている、市販の育毛剤や毎日の頭皮ケアでは効果を感じられない、そんな方はぜひ最後までお読みください。

この記事を読めば、抜け毛の原因と効果的な対策がわかります。

抜け毛には2種類ある

抜け毛にはさまざまな原因がありますが、抜け毛には大きく分けて2つの種類があります。

  • 自然な抜け毛
  • 異常脱毛

抜け毛の心配が取り越し苦労な場合もありますので、まずは抜け毛についてしっかりと理解しておきましょう。

それぞれを解説します。

自然な抜け毛

毛髪にはライフサイクルがあり、2~6年周期で髪が生え変わるようになっています。そのため、髪は自然に抜けていくものなので、心配のない抜け毛もあります。

人間の頭髪は、8万~10万本の髪の毛が生えています。そのため1日に50~100本くらいの髪の毛が、常に抜け落ちては生え変わるサイクルを繰り返しているのです。

自然に抜けていく髪の毛は、毛根の先がマッチ棒のように膨らんでいて、太く長い髪の毛が多いです。

充分に成長しきった髪の毛が抜けている自然な状態であり、1日に100本以内の抜け毛であれば、抜け毛を心配する必要はありません。

例えば、シャンプーをしたあとの髪の毛を数えてみて、およそ50本くらいであれば自然な抜け毛と言えるでしょう。

異常脱毛

一日に抜けていく髪の毛の本数が100本を大きく上回る場合、異常な脱毛と言えます。シャンプー後の髪の毛を数えてみて、ざっと100本あれば抜け毛対策を検討する必要があります。シャンプー以外でも抜けている髪の毛を合わせれば、1日の抜け毛の許容量を超えているからです。

また、抜けている髪の毛が、細かったり短かったりする場合も注意が必要です。髪の毛が充分に成長する前に抜け落ちるのは、AGAの症状だからです。

異常脱毛は一時的な原因で起こる場合と、AGAで起こる場合があります。その原因を正しく把握し、適切な対策を取ることが重要です。

AGAだった場合、そのままにしておくと薄毛は見る見るうちに進行していきます。早めの対策が必要となります。

次に抜け毛の原因を細かく解説していきます。

抜け毛の主な原因

抜け毛にはさまざまな原因があります。ここでは主に以下の8つについて解説します。

  • AGA(男性型脱毛症)
  • 生活習慣の乱れ(睡眠不足、バランスの悪い食事、運動不足など)
  • 喫煙飲酒
  • 過度のストレス
  • ヘアスタイル
  • カラーリングやパーマ
  • 紫外線
  • 加齢

それぞれを解説します。

AGA(男性型脱毛症)

抜け毛の主な原因の1つ目は、AGAです。

AGAは、男性ホルモンであるテストステロンという物質が、5αリダクターゼという酵素と結合し、DHT(ジヒドロテストステロン)という悪玉物質に変わることで引き起こされます。

このDHTの受容体が前頭部や頭頂部に多いため、生え際やつむじから薄毛が進行し始めます。5αリダクターゼの活性度は遺伝することがわかっているため、親類に薄毛の方がいる場合は、遺伝によってAGAが発症していることが考えられます。

AGAは進行性の脱毛症です。そのため、AGAを発症している場合は、育毛剤の使用や生活習慣の改善を行っても薄毛が治ることはありません。早期発見と早期治療が必要な病気です。

AGAは日本人男性の約3人に1人が発症すると言われ、20代でも10%の人が発症する可能性があります。

出典:日本皮膚科学会「男性型および女性型脱毛症診療ガイドライン」

若い方でもAGAを発症している場合がありますので、抜け毛の原因が気になる方は、一度早めに専門医に相談されることをおすすめします。

薄毛治療の専門医で治療を行えば、薄毛は改善することができます。

生活習慣の乱れ(睡眠不足、バランスの悪い食事、運動不足など)

生活習慣の乱れは、抜け毛の原因になることがわかっています。生活習慣が乱れると、成長ホルモンが分泌されにくくなります。成長ホルモンは、身体や精神のバランスを整えるだけでなく、髪の健やかな成長にも欠かせません。

1日の睡眠時間はできれば7時間以上確保し、高たんぱく低カロリーのバランスの良い食事を取るようにしましょう。また、1日30分程度は汗ばむような軽い運動をすることが好ましいです。

寝不足、ファストフードやインスタント食品の食べすぎ、運動不足は髪の健康にも良くありません。抜け毛が気になる方は、まずは生活習慣を見直しましょう。

喫煙飲酒

喫煙や飲酒は、抜け毛の原因になります。喫煙も飲酒も、髪の成長に必要な栄養が届きにくくなるからです。喫煙は毛細血管を収縮させます。髪の栄養は毛細血管により届けられるので、喫煙によって血行が悪くなると髪が抜けやすくなってしまいます。

また、飲酒も髪の成長に欠かせないアミノ酸をアルコールの分解で消費してしまいます。髪の栄養が不足してしまうため、抜け毛が起きやすくなってしまいます。悪玉男性ホルモンであるDHTも活性化しやすくなります。

抜け毛が気になる方は、禁煙と禁酒を心がけると良いでしょう。

過度のストレス

仕事や人間関係でストレスを抱えやすい方は、抜け毛になりやすい傾向があります。ストレスは、自律神経のバランスを乱し、身体全体の血行を悪化させるからです。

ストレスが原因となって、円形脱毛症やAGAも発症することがあります。

ストレスをため込まないためには、ストレスの原因から距離を置くか、ストレスを発散できるように運動や趣味に打ち込むことも大切です。

ストレスは髪だけでなく、心身の健康にも悪影響を及ぼします。過度なストレスにさらされている方は、仕事内容や人間関係を見直すことも必要かもしれません。

ヘアスタイル

ヘアスタイルによっても抜け毛の原因になることも考えられます。きつく髪を縛ったり、いつも同じ分け目にしたり、カチューシャなどを使っていると、常に生え際などに強い力がかかってしまいます。

そのため牽引性脱毛症を引き起こしている可能性があります。

牽引性脱毛症はヘアスタイルを変えれば、抜け毛を改善できる場合があります。髪や頭皮にいつも同じ力がかからないように、ヘアスタイルを見直してみると良いでしょう。

カラーリングやパーマ

カラーリングやパーマは、髪だけでなく頭皮にもダメージを与えています。抜け毛が気になる方は、できるだけカラーリングやパーマは控えると良いでしょう。

ワックスやジェルなども頭皮にこびりつき、炎症を起こしてしまう場合があります。頭皮環境の乱れは抜け毛の原因になりますので、髪や頭皮にダメージを与えるものはなるべく控えると良いでしょう。

紫外線

紫外線による刺激も抜け毛の原因になります。紫外線は髪の毛だけでなく、頭皮にもダメージを与えます。頭皮が紫外線にさらされていると、日焼けをしたり、炎症を起こしたりして抜け毛が起きやすくなってしまいます。

帽子や日傘、UVカットのヘアスプレーなどを利用して、紫外線から髪や頭皮を守るようにしましょう。

加齢

加齢も抜け毛の原因になります。加齢によって成長ホルモンの分泌は徐々に少なくなっていきます。頭皮の潤いや髪のハリも徐々に失われていきます。

年齢ばかりはどうすることもできない面はありますが、常に若々しく健康でいられるよう、生活習慣を整え、禁煙禁酒を心がけ、ストレスのない生活を送るようにしていきましょう。

抜け毛に有効な3つの対策

抜け毛の原因がわかってきたら、具体的な抜け毛対策を行っていきましょう。

まずは自分ですぐできる対策を実行しつつ、AGAが疑われる場合は専門医の治療を受けることが大切です。抜け毛に有効な対策は、主に以下の3つです。

  • 生活習慣を整えストレスを減らす
  • 薬による治療
  • 自毛植毛による治療

それぞれを解説します。

生活習慣を整えストレスを減らす

抜け毛を防ぐためには、まずは生活習慣を整え、ストレスの少ない日々を送ることが大切です。髪の健やかな健康のためには、髪のライフサイクルを整え、心身ともに元気である必要があります。

髪は成長ホルモンによって育成されます。生活習慣を整え、ストレスを減らすことを心がけましょう。

  • 充分な睡眠を取る(7時間以上)
  • 高たんぱく低カロリーの食事を心がける(タンパク質、ビタミンが大切)
  • 日常的に軽い運動する(1日30分以上)

こうした生活を送っていれば、心も体も健康を維持することができます。

心身ともに健康な状態は、ストレスを受けにくく、髪も元気に育ちやすくなります。生活習慣を整えることは、自分でいますぐにできる対策です。抜け毛のためだけでなく、心身の健康のためにもすぐにできることから実行していきましょう。

薬による治療

生活習慣を整え、ストレスの少ない生活になっても、AGAだった場合は抜け毛の進行そのものを止めることはできません。早めに薄毛治療の専門クリニックなどで、診察を受けてみることをおすすめします。

AGAは薬によって有効な対策を取ることができます。抜け毛を防いだり、発毛効果を発揮したりすることができます。薬による治療には主に以下の3つがあります。

  • 内服薬による治療
  • 外用薬による治療
  • 薬剤の注入による治療

特に内服薬による治療と外用薬による治療は医学的なエビデンスもあり、薄毛治療には有効な対策と言えます。

男性型および女性型脱毛症診療ガイドライン 2017年版

薄毛対策の薬は、市販されているものやネットで入手できるものもありますが、効果や品質、副作用があった場合のリスクなどが心配です。

医師の診断と処方のもと、適切な薄毛治療を行うようにしましょう。

自毛植毛による治療

自毛植毛とは、後頭部などのAGAの影響を受けにくい毛髪を、頭皮の組織ごと移植する外科手術です。

AGAが進行していると、内服薬や外用薬だけでは有効な薄毛対策ができない場合があります。抜け毛が多くなってくると、生え際がM字型になっていたり、頭頂部の頭皮が見えてしまっている状態になっていきます。

薬によって抜け毛を抑え発毛を促そうとしても、髪の毛が軟毛化したしまった場合は、髪の毛を元の様に生やすことは難しいのです。

しかし、自毛植毛なら、髪が軟毛化してしまった場所にも髪を生やすことができます。移植した髪が定着すれば、その後はずっと生え続けることができます。

自分の髪の毛なので、風合いもナチュラルで違和感がありません。副作用もほとんどなく、移植後は髪が生え続けるので、面倒なメンテナンスや通院も必要ありません。

自毛植毛は、抜け毛で薄くなった髪の毛を元の状態に戻すことができる画期的な治療法です。薄毛で悩んでいた部分に自分の髪を生やすことができるので、薄毛の悩みを根本から解決できます。

ただし、自毛植毛は1回当たりの費用が高額になりがちです。また、AGAが進行しすぎると移植する髪の毛が足らずに効果を発揮することができないというデメリットもあります。

抜け毛の悩みを根本的に解決したい場合は、早めに自毛植毛の専門クリニックに相談されると良いでしょう。

まとめ 抜け毛の原因と対策について

今回は、抜け毛の原因と対策について解説しました。

抜け毛が1日100本程度であれば心配はありません。髪の正常なライフサイクルによって、自然に抜けていく髪の毛があるからです。

しかし、シャンプーしただけで100本以上の髪の毛が抜けている場合は注意が必要です。また、ストレスによって円形脱毛症になっている場合も考えられますので、抜け毛が多いと感じた場合は、早めに専門医の診断を受けるようにしましょう。

また、AGAだった場合は、薄毛が進行していきます。AGAは市販の育毛剤や頭皮マッサージなどでは抜け毛を防ぐことはできません。

抜け毛にはさまざまな原因が考えられますが、専門医に相談すればAGAに有効な対策を取ることができます。早期治療を行うためにも、一度専門医の診断を受けることをおすすめします。

以上、抜け毛の原因と対策についてでした。